核の大地

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核の大地

  • 著者名:広河隆一【著】
  • 価格 ¥3,036(本体¥2,760)
  • 講談社(2022/01発売)
  • ポイント 27pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062050579

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内容説明

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チェルノブイリ、スリ-マイル島、ウィンズケ-ル、そして日本の原発地帯……。核に侵された地帯を走り、撮りつづける著者の情熱が1冊の本となった、核の問題を写す写真集! 核の犠牲者たちの悲しみは広がり、大地を覆う! ーー「安全だと言い続ける科学者の責任は、どのように問われるだろう。チェルノブイリの取材を通じて、私はそのことを考えていた。はっきりしていることがある。チェルノブイリの場合、事故直後に人々が疎開していたら、これほど多くの人々が体内に放射能を取り込むことはなかったということだ。言い替えれば、安全だと言ったり、汚染の調査結果を隠したりした人間はこれから出る死者たちに責任がないとはいえないのだ。」<「あとがき」から>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジョニーウォーカー

7
「福島の原発。余りにも頻繁な事故発生で、原発の停止を求める声が強い」一枚の写真に付けられたキャプションにゾッとする。初版が1990年の写真集である。事故から数年経ったチェルノブイリの状況を見るかぎり、正直もう福島は人が住めぬ場所なのだとあらためて思う。ちなみに中国では、現在13基の原発が稼働中であり、建設・計画中のものが70基、そして2050年までには計230基にまで増やす予定だとか。日本や欧米でさえこの有様であることを考えると、何も起きないわけがない。人類は近い将来、自らの過ちによって確実に滅びる。2012/09/15

Ted

6
'90年11月刊。チェルノブイリやネバダなど放射能に晒されている地域に生きる人々を写したルポ写真集。放射能による癌で亡くなった住民の墓や、墓前で泣き崩れる母親、染色体異常で巨大化したタンポポの葉などは、潜伏期が過ぎた後の日本を予感させ戦慄を覚えた。今こそ読まれるべき内容。事故から4年後、チェルノブイリ30km圏内を再訪した際、誰一人マスクすらしてないことに著者は驚きを感じる。以前にはあった緊張感はなく、慣れが支配していた。そこは既に避難区域から放射能の影響を調べる「実験区域」へと変質してしまっていたのだ。2012/08/12

naoya_fujita

0
「被害者たちは、不安を訴えながら死んでいった。加害者たちは人々の死と放射能の因果関係がないと言い、それでも不安を訴える人に、放射能恐怖症というレッテルを張った。それに抗議する人々は、非科学的で不安を煽る」と言われた。」あとがき。1990年。2014/05/28

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