内容説明
NHKスペシャル「MEGA CRISIS 巨大危機 脅威と闘う者たち 第3集 ウイルス“大感染”時代~忍び寄るパンデミック~」待望の書籍化!
~密かに感染拡大するウイルスとの闘い~
ジカウイルスの脅威は、症状の出ない“不顕性感染”であること。突如、グローバルパンデミックを起こす可能性がある。リオ五輪でその脅威と闘うWHO。ゲノム編集で蚊の撲滅を目指す技術者。対策の最前線に密着する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
25
3年前の本。やはりNHKの取材力は素晴らしいと感じる書籍だった。内容はインフルエンザ、ジカ熱、デング熱についての研究の取材レポートだった。第5章はコロナウィルスがパンデミックを起こしたらというシュミレーションが書いてあったが、、、流通麻痺、医療崩壊など悲惨にはなってないが、、、GO TOトラベルキャンペーンをしてるのは想像出来なかったようだ。予想してたら本気で怖いけど。2020/09/06
アルカリオン
11
都道府県知事は住民に外出自粛を要請し、街から人の姿が消える。物流が停止し、スーパーの商品棚も空になる。医療関係者も次々に感染し、治療現場は崩壊する▼これは去年のニュースではない。2017年(!)に出版された本書に記されたシミュレーションだ▼新型インフルエンザの症状は、通常の季節性インフルエンザとは大きく異なる。季節性インフルエンザでウイルスの標的となるのは基本的には鼻や喉の細胞にとどまる。しかし、毒性が強いとされるH5N1型の新型インフルエンザウイルスの場合、感染が特に集中するのは肺だ。(p169)2021/11/14
ハパナ
7
新型のインフルエンザ(以下インフル)について。季節性のインフルは主に呼吸器だけに感染タイプである。しかし、H5N1型などの鳥インフルは肝、腎臓、脳にも感染し、多臓器不全を起こすなど病原性が高い。現在、主に鳥同士でのみ感染するH5N1型インフルが、人の間での感染性が高く進化するとどうなるのか。そしてそれにどう備えるのか。広域的な対処について、色々な面での難しさがある。アメリカの一地方における、ジカ熱への取り組みがまさしくそこを説明している内容ですね。2018/02/13
Humbaba
5
現時点では問題になっていないとしても、その安定が将来にわたっても保証されている訳ではない。ウイルスは常に変異する可能性を孕んでおり、その方向性次第では大きな被害を被ることとなる。そうならないように人間も対策を打つが、それはウイルスとのいたちごっこになってしまう。2017/12/27
キャモメ
4
鳥インフルエンザという言葉が出始めた時期に、季節性のインフルエンザにかかったことがある。その時に学校の先生から、「お前、もしかして鳥インフルエンザなんやないか?」とニヤニヤした顔で言われたことを思い出した。その先生本当に嫌いだったし、そんな事平気で言えるお前は人格的な病気やろとか思ってたけど、そういうふうな人が、感染しても自分の疾患に気づかず周りにウイルスを撒き散らすんだろなと思った。もっとその先生のことが嫌いになった。2018/03/03
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