内容説明
もし逮捕され刑務所に入ることになった場合、留置場→拘置所→刑務所という三つの獄を経験することになる。そこで体験した奇妙な慣習あれこれ…カンカン踊り、刑務官の意地悪と情、懲りない人々、奇妙な仕来り等々。八年の刑を言い渡され、三十代のほとんどを塀の向こうで過ごした著者が綴る、逮捕から放免祝いまでの怖くて面白い話70連発。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うたまる
1
「正直、新入訓練に入った時には、ここから生きて出られないのではないかと真剣に思った。留置場が三で拘置所が十の厳しさだとしたら、刑務所の新入訓練は百の厳しさだった」……現役ヤクザで元受刑者の入獄記。留置所、拘置所、刑務所の三つの獄舎で”三獄誌”という洒落。留置所あたりでの著者の舐めた態度にイラッとしていたが、徐々に厳しくなっていき溜飲を下げる。やっぱり納税者としては、犯罪者が二度と入りたくないと思うような施設であってほしい。他、センズリは堂々と人前でする、というエピソードに吹いた。そこ、見栄張るところか?2015/06/24
たなカツ
1
罪を犯した償いをするための更生施設。 想像しなくても居心地は良いはずはない。 一生、お世話にはなりたくないところである。 2014/10/11
Toshiyuki Kado
1
今まで刑事ものは数多く手にしたが、犯人側(捕まった側)の本は初めて読んだ。 実話に基づいているので当然描写がリアルで、自分まで収監された感覚に陥ってしまう。読んでいる途中は、早く読み終えて、出所したいとさえ感じた。 今娑婆で、暖かい所に居られて、美味しいものを食べられる事が、いかにありがたいかを実感できる。2012/02/29
まゆお
1
昔『刑務所の中』っていう映画を見たけど、それのもっとリアルな感じ。著者は現在でもあちらの世界の方みたいなんだけど、ちょいちょい突っ込み入れながらも楽しく読めます。ついでに府中刑務所について無駄に詳しくなれます。2012/02/03
ぐっちー
0
府中刑務所に入った著者の、逮捕から放免までの70エピソード。三「獄」誌の獄とは、留置場、拘置所、刑務所の三つ。blogもあるそうで、見た事はないがもしかしたら面白いのかも知れない。2016/01/03