内容説明
探偵会社スマ・リサーチ“対探偵課探偵”玲奈は、ある悪徳探偵のオフィスに忍び込み、依頼人の住所をつきとめる。その依頼人は、女性を拉致監禁していた。監禁場所のアパートで、妹を追っていたストーカーが持っていたのと同じ様式の調査書を見つける玲奈。あまりに似通った状況に、背後に蠢く闇のにおいを感じた玲奈は、身の危険を顧みず事件の真相へと向かっていく。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
ともの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そる
328
暗く重く、結構エグくて辛いけどおもしろい!琴葉の姉酷い。家族でも油断ならない。窪塚、警察としては少し正義感が強すぎるが、この人は好きだ。その窪塚がもう終わってしまうとは⋯。いい人は去っていくなんて、玲奈、切ないな。また玲奈のやってる豆知識的なことがすごい。この若さでここまで習得して実行する?ちょっと現実離れ感はあるが先が気になる疾走感!続けて読むよ!「かすれた声で窪塚はささやいた。「探偵の名前、ききだせたか」思わず絶句した。胸に鋭い哀感が湧きあがる。玲奈はうなずいてみせたものの、息が絡んで声にならない。」2020/08/30
Yunemo
314
なんてタフなヒロインに仕立て上げたのでしょう。あまりに受けるダメージが大きすぎて、読んでる当方のほうが心配。両極端のヒロインに、どちらにも憧れながら読了です。今回はいろいろな薀蓄がそれぞれの行動に付随してるので、今までのような違和感なし。あまりに人間性を出さずに、冷徹なままでいいのかな、なんてことも一つの想い。悪には悪の姿勢を貫くこともいいのでは。ある意味この業界での仁義なき戦い、ますます熾烈さを極めていく内容、スピーディーな展開、楽しめます。いつもつきまとう、暗い悲しみが展開をより深くしています。2014/12/21
takaC
277
予想外に無茶苦茶な展開になってきてリアルタイムにも何人か「死亡」した。次読むのちょっと躊躇しちゃうな。2017/04/10
シン
225
第一巻から少し間が空きましたが、第二巻読了。玲奈が追い求める悪行探偵「死神」の一端も垣間見られたところでフィニッシュ。うまくまとめました。第三巻絶対読まなくてはなりません。最後窪塚警部補の娘、柚希の話は泣けました。柚希ちゃん、がんばれ!2016/05/13
hiro
164
この時期に「探偵の探偵」シリーズを読み始めた多くの方々と同様、「探偵の鑑定」を読むために、このシリーズを読み始めた。凜田莉子や水鏡瑞希のシリーズとは違い、今回も気持ちの悪い犯罪者が多く登場し、もちろん暴力シーンも多い。これだけ攻撃にまわると強く、最後には勝利する玲奈が、防御にまわると弱いは不思議だ。もちろん、防御も強ければ、顔に傷ひとつなく、玲奈らしくはないのだろうが…。やっと、玲奈が探している「死神」の影が見えてきた。さて、どんな死神が登場するかを楽しみに、第三弾も読みます。2016/05/05