内容説明
浅草裏の田圃道をふらりと歩いていた浪人・曾路里新兵衛は、畑を耕す見慣れぬ男を目に留めた。その男の足取りは、農民のそれではない。つと、目が合ったのをきっかけに、新兵衛はその男に呼び止められ、なんと敵討ちの立会人を頼まれる。事情を聞き、固い決意を感じた新兵衛は引き受けるが、その敵について意外な事実が浮かびあがる──。情には脆いが、遣う剣は天下無双。今宵も冴える、酔眼の剣! 大人気シリーズ第4弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
50
酔いどれて候「武士の一言」4巻。巻を重ねるごとに、新兵衛さんますますお人よしが・・・人助けに奔走助けた相手には何十両の大金を、新兵衛さんは一分の飲み代のみ武士より江戸っ子かな?「武士の一言」今回は新兵衛さんの酒立断の一言かな。それにしても剣はますます冴えてるな~次巻も楽しみ。2014/03/19
Masayoshi Arakawa
0
20151121105 今回は与太者。「鎌輪奴(かまわぬ)柄の袷を着流ししている男は、胸元を大きく開いている。寒いのを我慢して素足に雪駄履き、髷もちょいとハケ先を立てている」2015/11/18
司
0
そろりの旦那はいい男だなぁとしみじみする短編が揃っています。お酒を飲んでばかりで、練習をする気配が無いのに天才的な剣の腕が衰えないところが不思議。2015/02/06
犀門
0
#086★★★★☆2014/07/25
ひかつば@呑ん読会堪能中
0
すっかり人助けばかりになってしまったお人よしの新兵衛さんの連作だが、最後は火事で焼け出された一家が住まいに戻るまで酒を断つというお話。朝から呑まずにいられない男なのに、流石は武士だ。見直した。2012/07/09