内容説明
原発テロが発生した。それを受け、著作の内容がテロに酷似しているとされた人気作家・当麻蔵人に、身柄確保をもくろむ良化隊の影が迫る。当麻を護るため、様々な策が講じられるが状況は悪化。郁たち図書隊は一発逆転の秘策を打つことに。しかし、その最中に堂上は重傷を負ってしまう。動揺する郁。そんな彼女に、堂上は任務の遂行を託すのだった――「お前はやれる」。表現の自由、そして恋の結末は!?
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チェシャ猫
767
大使館前の攻防が熱い。郁に後を任せる堂上がまたいい!! 病院へのお見舞いはケーキじゃなく思い出の本を持って行って欲しかったような気もする。描き下ろしも良くて、手塚弟の恋愛ベタがなんとも言えない。どう考えてもあれは・・・・。マーキングを痴女っていうのも。よいお話でした。2013/12/30
hiro
680
言論の自由を守るためには、今の日本ではやはり最後は“外圧”が必要なのか、また国民の無関心が一番いけないと、思い知らされたシリーズだった。最後の活劇パートに、間違いなく読者がハラハラドキドキする逃走劇を用意し、そして逃走中にラブコメパートの郁と堂上のファーストキスを織り込むとは、さすが有川浩と改めて感心した。次のスピンオフ2冊はラブコメパートをゆっくり楽しもう。阪急電車に続いて、映画化を期待したいが、170センチ級戦闘職種大女を演じられる女優となると?。一方、柴崎麻子は北川景子か黒木メイサあたりになるのか。2011/06/28
れみ
676
「図書館戦争」シリーズ本編の完結編。途中で、あっそうだ地元の良く知ってるサービスエリアが出てくるんだった!と思い出すという(^o^)なんか好きな作品に良く知ってる場所がでてくるってかなり嬉しい♪それはともかくとして郁と堂上が良い感じになって良かったけど、郁が「好き」と言うまでのやり取りが可笑しすぎるし、こそばゆくてキャーと言いそうになる(^^ゞ2013/02/15
takaC
616
本編の復習完了。『プリティ・ドリンカー』は、確かにこの配置が最適かもね。でも文庫版でこの物語を初読というユーザーは少数派で、実質無意味では?2012/05/05
しゅわ
585
シリーズ第四弾。今回はじめて一冊まるまるひとつのお話で、怒涛のように一気読みしてしまいました。 いろいろなお話も一応すっきりまとまった感じです。個人的には良化隊側の言い分というか、事情も知りたかったけど、作者の方があえて書かれていないようなので仕方ないかな。大阪のホテルで階級章を…のくだりが一番好きなシーンです。2012/07/24