内容説明
松浦静山の下屋敷に飯炊き女として潜入した織江は、ついに静山の密貿易と野心の証拠をつかんだ。だが、これを提出すれば静山ばかりか、夫の彦馬にも破滅が訪れてしまう。くノ一としての義理と、妻としての人情。その板ばさみに悩む織江を、お庭番の頭領・川村真一郎がじわじわと追いつめていく。窮地に陥った織江に、くノ一の先輩でもある母が忠告した言葉。それは驚くべきものだった。人気作家の絶好調シリーズ第4弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zag2
41
鳥居耀蔵が少しずつ平戸藩に絡んでくるし、川村真一郎は織江たち親子に不審の目を向けだして、危ない感じが強くなってきました。彦馬は下屋敷から姿を消した下働きの女が、織江であったことを確信します。なかなか良いテンポで話が進んでます。このシリーズは一応10巻で完結するらしいのですが、サラッと読めて楽しめる、風野真知雄さんらしい作品と思い楽しんでます。2023/04/04
mr.lupin
38
約二年振りに「妻は、くノ一」シリーズ第四弾を読了。さすがに二年もブランクがあると、正直今までの内容もほとんど覚えていない状況で、なぜ静山の下屋敷に飯炊き女として織江は潜入したんだろう?とか、お庭番の頭領の川村は織江をなぜ追い詰めていくんだろう?とか、何となくわからないまま読了したが、まぁ、それでもそれなりに楽しめたかな。やっばりシリーズ物は余りブランクを空け過ぎちゃう面白さが半減しちゃうものもあるから気を付けないといけないな。⭐⭐⭐★★2023/05/04
まめ@暫くイン率落ちます
37
久々に妻はくノ一シリーズ。織江にとうとう動きが?! 惚れた男のために桜田屋敷から逃走するのか…それにしても母の雅恵は凄みがある。というか、実際に母というものは見た目云々じゃなくてこれくらいどっしりしているものなのだろうと思った。さて、彦星の方だが、地面に手を置いただけで織江が居た…なんてことがわかるなら彦星こそ桜田屋敷に相応しいんじゃないの?笑 これは凄い技だ!とつい笑ってしまった。2019/08/26
金吾
32
話が展開し始めました。特に織江に危機が迫りつつある部分は続きを知りたくなります。雁二郎がなかなかいい味出していると感じました。2022/11/18
金吾
29
動きが出始めました。おばあさんみたいに表現されていた雅江が急速に変化しているようにも思えます。面白くなってきました。2023/04/17