内容説明
不倫相手から結婚を約束され、ひたすらそれを信じ続けた女が男の裏切りを知った時、惨劇は起こった。思いあまって男の八歳になる娘を殺害してしまったのである。ところが、それを知った男が彼女に命じたことは、何と自分の娘の死体を捨ててくることだった……。克明に綴られた女の「性愛日記」を元に愛憎の真実を再現する力作ドキュメント!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
20
社長と主人公である不倫相手二人とも理解しにくい考えと行動をします。社長が不誠実であることは自明なのに、主人公が何故そこまで追い詰められたのかがあまりわからないままでした。2022/08/07
トマシーナ
0
不倫の果ての悲劇。後味は極めて悪い。女の一途さも裏を返すと恋愛に対して何の免疫も持っていなかったという所から来る稚拙さでしかない。けれど、決して女にだけ責任があるわけではないのに、男の娘を手にかけてしまったが故に服役しなければならなかったのは本当に不幸としか言いようがない。男の不誠実さに腹は立つが、この男も結局は弱い人間でしかなかったということか。2016/10/15