依存症と人類――われわれはアルコール・薬物と共存できるのか

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依存症と人類――われわれはアルコール・薬物と共存できるのか

  • ISBN:9784622096023

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内容説明

依存症は「病気」なのか? アルコール依存症から回復した精神科医が、圧倒的な筆力で概念の変遷から対策の歴史までを詳らかにする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

54
感想はブログ日記にて: http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/2024/02/post-48c585.html 2024/02/20

くさてる

30
アルコール依存症となり、その流れから覚せい剤を服用し精神病院に入院するまでになった精神科医による、依存症と人類の歴史についての一冊。自身の回想が挟み込まれる構成になっていて、厚い一冊だけど飽きずに読めました。依存症自体に取り組む道筋は長く、決定的な答えは存在しない。国や文化によっても扱いは違うと思うし、一方的な禁止や弾圧は役に立たないことは明白。ですが、やはり生活と人生を破壊する可能性が高いものであることには間違いないわけで、難しい、本当に難しい課題だと思いました。2023/09/13

やいっち

6
一週間余りを費やして読了した。曲がりくねった長い、先の見えない道を旅した気分。転記したい箇所…付箋を貼った下りが多数にのぼった。転記は諦める。解題から数か所だけ。2024/02/20

タキタカンセイ

6
アルコール依存症になった精神科医による米国の依存症「治療」史。著者本人の生々しい体験、医師として目撃した依存症患者の姿、そしてアメリカという社会がどのように依存症の人びとを扱ってきたかという歴史、この三つの「物語」が互いを照射していて大変に興味深い。依存症は、薬物やアルコールそのものの問題ではなく、結局その人に内在するもの欠落感や衝動の問題である、という「結論」に毎日チューハイ2本飲む自分も深く頷いたのでありました。2024/02/14

かしこ

6
面白い。作者は医者なんだけど、この人もアルコール中毒者。作者の両親もアルコール中毒で、そんな家庭で苦労して育って医者になったのに、若い頃から大量に酒飲んで、やめるって決心してもやめられず仕事にも支障が出て壮絶に苦労してる。作者の苦労と、人類のアルコールや麻薬依存の歴史が交互に描かれていて、こういう形式の小説あるな……植民地支配にアルコールや麻薬を使ったり人類に愛想が尽きてくる。昔から依存症で苦労してる人はあまりにも多く、その上治療しても本人がいくら決心してと治りもしない。人類に絶望してくる。壮絶すぎ2023/10/01

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