内容説明
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化学は暗記科目ではない。
電子の動きを理解すれば、化学はすべて見えてくる。
電子を共有することで、原子は結びつき、分子ができている。
原子ごとの電子のふるまいがわかれば、化学はこんなにおもしろい!
授業がわかる。応用が効く。楽しくなる。
わからない高校生、必読の入門書。
化学嫌いなあなたの、化学の見方が変わります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
乱読家 護る会支持!
3
電子が泊まるツインルームのホテルを想像してみよう。そして電子はパートナーを欲しがるが、より自由を欲する。 さらに、分子の立体構造。直線構造と四面体構造では特性が異なる。 この電子の振る舞いの特徴と、分子の立体構造のキモが分かれば、ほとんどの化学的現象は説明でき、理解できる。 僕は乱読家さんなので、全体の3割程度を読んで、後はパラパラ読みしました。 DNAと RNAの構造、今話題のウイルスが細胞内に侵入するスパイクたんぱく質の性質など、少しだけわかったような気になります。2022/01/11
dahatake
2
名著。著者は間違いなく自然科学分野の地の巨人。 原子の世界で、電子が全てであり。その活発な動きと、そこで発生するプラスとマイナスと表現されている不均衡。その是正が化学反応の全て。それを一貫して話してくれている。電子のレベルでは量子力学で出てくる様々な場所に同時にいるという不思議な粒子の存在や。それゆえ同時複数の場所に立体的な表現が2次元よりも相応しいという事。ただ、3次元での表現はあくまで「人の認知能力」のためであって。 また時間を置いて再読したい。2023/12/09
aspheric
2
電子は活発で、無邪気で、ある程度わがままなところがある妖精のようなものである。しかしその性質さえ見抜けば文句も言わずに機嫌よく働いてくれる便利な妖精でもある。この可愛い電子を上手に操作するための科学や技術が化学である。229p2023/08/10
box hound
1
電子の挙動からみる化学反応、結合などの説明が非常に良かった。混成軌道、アップダウンのはなしも興味深い。2023/11/06
garyou
1
中学生の時外郭は外に行くほどたくさん電子を入れることができると習った。だったらなぜCa2+なのだろうと思っていたが、高校の時にそのからくりを聞いて「そういうことだったのか!」と蒙を啓かれる思いがした。この本にはもっと詳しく電子のことが説明されていて「そういうことだったのかー」と思うこと一度ならず。分子生物学を知った時に生物学はもう化学なんだなと思ったのと同様、化学ももう物理(量子論とか)なんだな、とも思った。そんなわけであまり理解できてはいない。でもわからないってなんでこんなに面白いんだろう。2022/03/04