内容説明
「私、あなたの『彼女』ですよ？ ちゃんと『彼氏』らしく、優しくエスコートしてよね？」
同居生活を送る社畜・広巳とニセモノＪＫ明莉。ヒミツの関係は広巳の店の従業員、舞香にバレてしまう。
「……え？ マジに付き合ってないんですか？ キモ～い！」
バレても構わない明莉と職場の人間関係的に困る広巳、そんな中、明莉の職場の店長にもバレてしまう。
「あゆみ、直引きしてるだろ？」
店長の疑いを晴らすため二人は恋人関係を演じることに！？ そんな日常の中、明莉の過去を知る人物が現れ、トラブルが起きてしまう――。
いびつな二人の心温まる同居ラブストーリー第２弾！
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
27
堂本広巳と藤村明莉との同棲が、広巳が働くコンビニの後輩の篠田舞香と明莉が働くリフレ店の店長の桜井にバレてしまい、擬装カップルを演じることにした2人。その一方で次期店長候補の九条一輝には嫌がらせを受けてしまう。 一輝の小物っぷりにはうんざりでしたが、広巳が明莉を思って一輝を言い負かす展開はスカッとしましたね。そして明莉の今に至るまでの想像以上に重い独白には心が痛みますが、それを乗り越えた明莉の強さにはグッとくるものがありました。2021/11/16
しぇん
25
ライトノベルで夜の世界を書くという挑戦作の第二巻。一巻同様にライトノベルの歯止めが効かないと重すぎる話になってしまいそうな所が、バランス良くなっているかなと。一度枠組みから外れてしまった人が戻るのは本当に大変なんだろうなと。万人には薦め難いですが、変わらず楽しめました2021/11/24
わゆ
21
コンビニ店長の主人公と、JKリフレで働くヒロインの同居生活物語、第2弾。コンビニ側にもJKリフレ側にも新たな人物が登場し、物語が広がりを見せていく。また、主人公はJKリフレ側に、ヒロインはコンビニ側にと、互いのフィールドにも関わり合い、より仲を深めていく流れがとても良い。また、1巻とは違う切り口での「社会の裏」も描かれ、作品－特にヒロインの境遇－にエグみと辛さを与えてくれる。だからこそ、この作品は終盤に泣かされるのだ。本当に主人公とヒロインの関係、不思議なんだけど良いなあって思う。ぜひ続刊を希望したい。2021/11/17
イシカミハサミ
20
この巻はすごかった。 出番が増えると一気にラノベに舵がきれていきそうな 杉浦さんの話は控えめに。 あくまで主人公格ふたりの掘り下げ。 レーベルを忘れるくらいの含蓄のある言葉もあって。 シリーズものなのに今回は今回でタイトルを回収するのもいい。 終わり方はほかのラノベだったら「いつもの」と思うところ。 このシリーズならではの展開を期待したい。2022/01/04
かっぱ
17
JKリフレで働く少女とコンビニ店長の青年が届けるシリーズ2弾。他人の不幸は他人の物差しでは測れない。だから欲しかったのはありきたりな優しさで。そんな広巳の不器用な優しさが読んでいて胸に沁みた。相変わらずラブコメとしてはハードすぎる設定だけど、だからこそこの作品はこれだけの価値を見出したのだと思う。不遇な過去を後悔することはあっても決して否定したくない。歯痒い世の中で生きても輝くことを忘れない明莉の生き方には自分もどこか背を押された気持ちになった。独り立ちとは人に頼ることから始まるのかもしれない2021/11/13
