内容説明
「今日、お仕事が終わったら……私の家に、来てくれませんか?」
初恋の人、朔良の娘――ルナと出会ったことにより、一悟の忙しくも穏やかな生活は大きく変貌していた。
季節は夏。一悟の店でバイトとして働くルナと工作教室を開催したり、職場の仲間と夏祭りに行ったり……。
ルナが一悟に寄せる好意は一層強くなっていき、そして一悟も一度は拒絶した彼女に再び心惹かれていく。
そして夏休み、一悟はルナに誘われて朔良の墓参りに訪れる。そこで一悟の押し殺していた記憶が甦る。
「お母さん、初恋の人がイッチで幸せだったと思う。そして私も――」
社会人×初恋相手と瓜二つの少女が紡ぐ、二度目の初恋は終わらない。
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
70
彼女の実家での出来事とか、色々と驚かされたけど、エピローグでここまでってあまりないような。。続きはCMの後でみたいな。次も楽しみですけどね。2022/03/06
よっち
32
初恋の人・朔良の娘ルナと出会ったことにより、忙しくも穏やかな生活は大きく変貌してゆく一悟。ルナが一悟に寄せる好意は一層強くなっていき、そして一度は拒絶した一悟も彼女に再び心惹かれていく第二弾。一悟の店でバイトとして働くルナと工作教室を開催したり、職場の仲間と一緒に行く夏祭り。そして夏休みにルナに誘われて、朔良の墓参りに訪れる一悟。前巻の結末から一体どうなることかと思いましたけど、ルナの想いが真摯だからこそ巡り巡って一歩前進に繋げましたかね。とはいえそうそう上手くいくことばかりでもなくて、続巻が楽しみです。2021/10/13
わたー
28
★★★★★1巻時点では、タイトルの背徳的な印象と青春小説っぽい読後感が、ちぐはぐに感じていたのだが、2巻ではそのあたりのズレがきっちり修正されて、クオリティが上がっていたように思う。また、彼女の仕草の数々に、かつてあこがれた初恋の女性を嫌が応にも重ね合わせてしまって、初恋の彼女を引きずっているのか、娘である今の彼女に惹かれているのか、境界がどんどん曖昧になっていく感じが非常に良かった。ラストでは暴走気味の副店長がやらかしてくれたが、それが彼女との関係にどんな影響を与えてくれるのか、次が正念場だと思う。2021/10/17
わゆ
27
激しい熱を帯びるような終わり方を見せた1巻から、地続きで話は続く。本巻は目次にもある通り、もう一人のヒロイン・和奏もアプローチを強め、徐々に三角関係が構築されていく様子が見所。また、1巻からのテーマであった、目の前のルナをルナとして捉えることと、ルナの母親であり亡くなった幼馴染・朔良と被らせることの対比が何とも切ない。こちらについては終盤に大きな山が待っており、思わず涙。1巻から繰り返すように、現実・ルナと初恋・朔良の間を行き来する描写があったが、この巻の終盤のために用意されていたのかと感動。良かった。2022/09/08
ひぬ
27
一悟の店でバイトを始めたルナですが、適切な距離に悩む彼女は一悟に対してよそよそしく接してしまいます。問題自体は早々に解消されますが、朔良との思い出も次々と蘇ってくる中、一悟は彼女に徐々に惹かれていきます。もう一人のヒロとのエピソードもありましたが、彼女は完全にルナに呑まれていると思います。1巻も良かったですが、「惹かれ始めている初恋の人の娘」というテーマにしっかりと向き合ったこの巻の方が好みでした。最後のエピソードはまさに急転直下でした。修羅場不可避…2021/11/06