ガガガ文庫<br> 変人のサラダボウル

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ガガガ文庫
変人のサラダボウル

  • ISBN:9784094530384

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内容説明

異界の麒麟児、混迷の時代に笑顔をお届け!

貧乏探偵、鏑矢惣助が尾行中に出逢ったのは、魔術を操る異世界の皇女サラだった。

なし崩し的にサラとの同居生活を始める惣助だが、サラはあっという間に現代日本に馴染んでいく。
一方、サラに続いて転移してきた女騎士リヴィアは、ホームレスに身をやつしながらも意外と楽しい日々を送る。

前向きにたくましく生きる二人の異世界人の姿は、惣助のほか、鬼畜弁護士、別れさせ工作員、宗教家といったこの地に生きる変わり者達にも影響を与えていき――。

平坂読×カントクコンビがこの時代に放つ、天下無双の群像喜劇、堂々登場!

※「ガ報」付き!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

95
読みやすくて、面白いなー。異世界人が現代日本にやってきて日常生活する話。「はたらく魔王さま!」を連想したりした。と、言っても作品のトーンは違うのでオリジナリティーはちゃんとある作品。皇女のサラは貧乏探偵と出会ってそのまま探偵業に。騎士のリヴィアはホームレスに。2人ともわりと早くに現代社会に馴染んでそれなりに楽しくやってるのが可笑しいね。キャラが立ってて、会話が楽しい。特にリヴィアの方が状況は悲惨なのに、本人はまるで気にして無くて周囲に影響を与えていくのが興味深かった。お話もまだ序盤なので、これからに期待。2022/05/07

芳樹

70
【電子】標題の意味は岐阜県岐阜市のことだそうだ(岐阜出身の著者が言うのだから間違いない)。さて、探偵の惣助が尾行中に異世界からやってきた皇女サラと出会うことから始まるコメディチックな群像劇の本作は、標題通り、様々な属性を持つ『変人』たちが岐阜市で織りなす物語です。今回は人物紹介という感じなので、本格始動は次回以降かな。とても面白く今後が気になる期待の新シリーズです。2021/10/20

tamami

51
現代日本は大都会名古屋市の周辺に位置する岐阜市。戦国時代、織田信長が一時居城を定め、相応の発展を見たが、それ以後は坦々と命脈を保っているのみ。そんな典型的な地方都市に、異世界からサラ、リヴィアという二人の女の子が突然舞い降りる。女の子たちが舞い降りた先は、現地で探偵業を営む鏑矢惣助という一青年のもと。そんな初期設定で物語は展開する。女の子たちは、異世界の住人らしく魔法も使えれば、現代日本の生活事情にも詳しく、惣助宅に居候を決め込み、彼が依頼された案件を共に解決しようと動き出す。ハチャメチャなれど、面白い。2022/08/07

オセロ

51
貧乏探偵の鏑矢惣助と異世界から逃亡してきたサラが出会うことから始まる群像喜劇。 探偵業を営む惣助と、惣助の助手とサラのコミカルなやり取りや、サラを追いかけてきたリヴィアが何故かホームレスからオカルト教団のトップになりかけたりと笑いを誘う内容は良かったのですが、タイトルにするほど登場人物が変人とは感じなかったので、そのあたりは次巻に期待でしょうかね。2021/10/20

よっち

47
異世界から転移してきた魔術を操る皇女サラと、尾行中に出会った貧乏探偵・鏑矢惣助。なし崩し的に惣助と同居生活を始めたサラが探偵業を手伝う物語。あっという間に現代日本に馴染んでゆくサラと、サラを追いかけて転移してきて、まさかのホームレス生活を送る女騎士リヴィア。幼女風鬼畜弁護士だったり、別れさせ工作員など、惣助の周囲には油断ならない関係者がいる一方で、順応性の高い異世界人二人が思わぬ形で波紋を投げかけてゆく展開はなかなか楽しかったですね。物語の方向性は現時点でカオスですが、続巻に期待したくなる新シリーズです。2021/10/18

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