内容説明
「よければ……お礼がしたいです」
社会人として充実した日々を送る一悟は、ある夜、酔っ払いから女子高生のルナを助ける。彼女は生き別れた初恋の人、朔良と瓜二つだった。
「お母さんを知ってるんですか?」
ルナは朔良の娘で、朔良は死去していると知らされる。そして……。
「釘山さんは、心の中で慕い続けてきた、──理想の人だったんです」
ルナが朔良から聞かされていた思い出話の中の一悟に、ずっと淡い憧れを抱いていたと告白される。
「私を恋人にしてくれませんか?」
『イッチの話はいつも面白いね』
一悟はルナに在りし日の朔良の思い出を重ねて、許されない。止められない。二度目の初恋に落ちてゆく。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
86
急に海外へというのはそういうことだったのかな。。二人のことはお母さんにとってもとても素敵な大事な思い出だったんでしょうね。と思いつつ、読み進む。なんか、今の二人よりも、お母さんが切ない。。もちろん、これからの二人も読むけど。2022/03/06
(*'ω' *)@k_s
40
Prime Reading~28歳社会人×15歳女子高生、そしてその子は初恋の彼女の娘。社会的倫理観と背徳心、描きたい世界観は理解できますが、設定に無理があります💦(一体いくつで娘さんを産んだんだよ~)これが31歳と18歳大学生なら、この世界観は成立しないし、( `・ω・) ウーム…Prime Readingで耳読できる本を探しての1冊でしたが、次巻はどうしようかな🤔2022/06/13
オセロ
39
大型雑貨店の店長の釘山一悟が酔っぱらいに絡まれいる女子校生の星神ルナを助けたのだが、ルナは一悟の幼なじみで初恋の相手の朔良に瓜二つ娘だった。ルナから朔良が死亡していると聞いた一悟はルナと決して許されない、でも止められない二度目の初恋に堕ちていく…。 朔良から一悟のことをよく聞いていたルナからの好意と、ルナと過ごす時間に一悟が心地よさを覚えつつも、ルナと朔良との姿を重ねることに背徳感を覚える一悟の心情は察して余りあるかと。そんな一悟の二度目の初恋の行方が果たしてどこに向かうのか楽しみです。2021/06/14
よっち
39
ある夜、酔っ払いから女子高生のルナを助けた社会人の一悟。生き別れた初恋の人・朔良と瓜二つの娘だった彼女と、二度目の初恋に落ちてゆく物語。思ってもみなかった衝撃の邂逅。亡くなった朔良から聞かされていた一悟に、ずっと淡い憧れを抱いていたと告白するルナ。健気で真っ直ぐな高校生のルナにたじたじとなって、在りし日の朔良の思い出を重ねていることも自覚し、無理矢理でも距離を取ろうとする展開でしたけど、彼の性分からしたらどこか危なっかしい彼女をそのまま放っておけないですよね。二人の関係がどこに向かうのか今後の展開に期待。2021/06/11
わゆ
37
16歳の時に突然姿を消した幼馴染の女の子との初恋。その想い出をどこか引きずる28歳の主人公が、彼女の娘と出会うお話。主人公が社会的地位を獲得し、社会人として周囲の信頼・評価を得ているという現実が、一回り以上年の離れた15歳の幼馴染の娘に対する気持ち・倫理観・初恋を募らせる罪悪感と背徳感を十二分に際立たせている。物語は初恋の思い出と、幼馴染の娘との現在を行き来する。大きな山こそ無いものの、主人公の幼馴染への後悔や自責の念と、だからこそその娘に重ねてしまう想いが痛いほど伝わり、独特の切なさを感じる物語。良作。2022/09/07