内容説明
「ハイラムさま、お助けください!」
フィルフィを救い、魔神の分霊を排したハイラム。
束の間の平和が訪れたが、彼は偶然助けた獣人族の魔導師コルネリアから、現魔王イルムガルドが謀反で捕らわれたと知る。
叛逆者は摂政を名乗り、「一日に百人の民を神に捧げる」よう要求。
生け贄が捧げ続けられれば、魔神は急速に力を取り戻す。そうでなくとも、民を犠牲にするなど許されない。
もとよりハイラムにとっては魔王の跡を襲ったイルムガルドも叛逆者。それでも彼は、民のため即断する。
「理解した。無辜の民を救うために、魔族の大陸に向かうことにしよう」
元最強魔王が最弱の人族に転生。“神殺し”に挑む無双冒険譚、第2弾!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nishiyan
10
養女フィルフィを救い出し、つかの間の平和を満喫するハイラムたち。ひょんなことから獣人族の魔導士コルネリアを助けたことから魔族の大陸へと赴くことになる本巻。日常パートでのフィルフィとリュミエルの姦しいやりとりがとても楽しい。ほんわかしたシーンがあると癒される。魔族の大陸に着いてからはハイラムがいつものごとく無双するだけでなく、彼女らにヨルムまでもが大活躍する展開は心地よい。そしてイルムガルドの真意が明かされたのはよかった。神殺しの準備が整ったところで、新たな敵との対決を示唆するラスト。次巻が楽しみです。2021/04/23
真白優樹
5
一つの事件を解決したハイラムが穏やかな日々を過ごす中、魔王の秘書が依頼をしてくる今巻。―――取り戻せ、かつて遺した全てのものを。 佞臣により囚われた魔王を救う為、魔族が住まう大陸で仲間と共に大暴れする巻であり、かつての部下との邂逅とつながりを得て、ハイラムの神殺しの準備が整う、また一つ面白さが増す巻である。更なる因縁がハイラムの前に現れる予感をにおわせる中、かつての力を取り戻し更に成長しつつあるハイラムの次の力とは。果たして、真の意味での神殺しは出来るのか。そこに待つ景色とは。 次巻も勿論楽しみである。2021/04/17
暁月
0
相手が誰であろうと自身の勝ちを疑わない魔王様がとてもかっこよかった。2021/10/09