内容説明
転生者ノイエは、女言葉の男としてたまに驚かれる事を除けば、家族との辺境暮らしを楽しんでいた。が、ある日王侯の邪悪な陰謀を目にし、頭脳と隠していた魔女の力をフル活用しての国盗りを決意して……?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀧ながれ
14
現代日本からの転生者で、亡母から魔女の能力を受け継いだ主人公。領主の長男だが庶子、女言葉に長い髪、剣の腕も達人という、ものすごい魅力的なキャラクターである。彼が国王の娘を救出し、やはり庶子であるこの王女がなぜ命を狙われているのかと疑問に思ったところから、大きく物語が動き出す。架空の国、世界を創り出し、読者にストレスを与えずにその中へと導くことに長けた作家だと思う。この世界の価値観を理解しながら、それをひっくり返す主人公の活躍を期待する。続きが楽しみな作品だ。2021/04/24
ブラフ
12
【図書館】シリーズ第1巻。主人公がオネエ言葉の転生者なんだけど、「〜読もう」で読んでた時は、ビジュアルは勝手に迦楼羅王レイガだったし、声も井上和彦と言いたいところだけど、塩沢兼人で再生されてたので、書籍化されてからのこのビジュアルは、、、まぁ、悪くはないのでそれもまたよし!何より、著者自身が書籍化されないと言い続けていたのに、ちゃんと書籍化されて嬉しい(^^) オネエ言葉のおにーさんが幼気な庶子王女を助けて成り行きで成り上がるお話、面白いので是非!2022/05/27
サケ太
10
Web版未読。面白い!女性の言葉遣いと奇妙な格好の辺境下級貴族の庶子。彼のそれは、母親が魔女で自身が転生者故のもので、王位争いからは外れてた王女を助けた事で、どんどん活躍をしていく。魅力的なキャラで話は読みやすく、ズバリと言ってくれる姿が頼もしい。敵にも認識されてしまった主人公はどこまで進んでくれるのか。たのしみ。2021/04/29
ささきち
7
読む前はあらすじを読んでどうなんだろ?と思っていたが開いてみれば悪くなかったな。田舎の貧乏貴族の子の転生者として暮らしているノイエだが嫡子である弟と妹と家族を愛しており長男だけど庶子の子は継げないことに疑問を持たず家を守る事を優先していた。だがとある日に出会った王女でありながら王族扱いをされてなかったリンと出会い彼女を救ったことから物語は動き出す。転生者だからお約束を色々するかと思いきやそういう事はせずに裏で軍師としてリンを導こうとするのが珍しくて面白かった。金がない!とか人員が足りない!なら現代知識で 2021/09/21
りんりん
5
★★☆ 2021/06/17