感染の法則:ウイルス伝染から金融危機、ネットミームの拡散まで

個数:1
紙書籍版価格
¥2,420
  • 電子書籍

感染の法則:ウイルス伝染から金融危機、ネットミームの拡散まで

  • ISBN:9784794225047

ファイル: /

内容説明

なぜ金融危機と感染症の伝播は似ているのか?
私たちの日常を陰から支配する驚くべき「感染のルール」の数々を、数理モデルが明らかにする、これ以上ないほどタイムリーな1冊!

コロナウイルスのような感染症の脅威は言うまでもなく、金融危機の連鎖から、ネットミームの拡散、犯罪や自殺の伝染まで、私たちはあらゆる「感染」に囲まれた時代を生きています。
本書は、数理モデルを用いることで「どのように物事が広がり、収束するのか」をわかりやすく解明します。
この「感染時代」に生きるすべての人々におくる「知のワクチン」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

25
感染という現象を広く捉えて、それぞれを分析した一冊。再生産数やスーパースプレッダーをキーワードにしており、どのようにネットワークを構築し、非常時の遮断についても書いている。個人的には金融危機とコンピュータウイルスが一番興味をひいた。再生産数でいうとコンピュータウイルスが一番凄まじく、今はスマホから家電を遠隔操作できて便利という謳い文句の一方でコンピュータウイルスの侵入口がとても増えているのは厄介だ。他の事例にしてもネットワーク化して利便性が出る一方で感染リスクが高まっていくのが分かる。2022/10/06

スプリント

16
感染について書かれた本。ウィルス伝染から金融危機、ネットミームまで。 共通することはネットワークが成立していないと感染は広がらないということ。 最後に生き残るのは孤立した民族だったりして。2022/12/18

koji

16
情報量が多く、書評が書きにくいので気になった箇所を書き残します。①伝染プロセスの数理モデルの構築者は20世紀初頭の奇人ロナルド・ロス、②今や誰も知る「再生産数R」はある論文の補遺にひっそり書かれていた?、③Rの4要因D(持続時間)O(機会)T(伝播確率)S(感受性)が感染拡大解明の鍵、④感染症は人を分断する、⑤感染研究のおぞましい人体実験の誘惑、⑥感染爆発予測のパラドックス(有益が無益になる)、⑦SNSがエコーチェンバー現象を加速する、⑧インフルエンサーはいない?、⑨普通の人がオンライン上で別人格になる?2021/08/11

jackbdc

8
covid19のみならず、人と人等のネットワークによって拡散する現象(=感染)を正しく捉えて、そのリスクに適切に対処するのは難しい。どうしてもリスクを甘く見過ぎたり、過大に評価してパニックを招いてしまったりする。ヒューリスティックバイアスが生じやすい。科学的なアプローチを駆使して、データの入手と数理モデルによる解析が役立つ可能性がある。謙虚に失敗から学ぶことにより有用性が高められると説く。金融危機、SNSのコンテンツ、コンピュータウイルス等のダイナミズムも感染モデルとして取り上げる発想は興味深かった。2021/04/25

Go Extreme

3
感染爆発 流行曲線 伝染を比較し解明 感染の理論:記述的手法と機構的手法 集団免疫の概念の登場 数理モデル 新製品の普及・4タイプ 金融危機と感染症:群衆の不安と強欲のモデル化 バブルの4段階 感染症と金融危機の類似 アイディアの感染 概念は感染するのか:複合伝染 バックファイア効果 暴力の感染:テロと集団行動 割れた窓オンライン交流 オンラインでの感染:  インフルエンサー エコーチェンバー現象 コンピュータウイルスの感染:マルウェア ワームの需要 コードシェアの問題 感染爆発を追跡 感染の法則を生かす2021/04/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17561281
  • ご注意事項