内容説明
名門高校１年Ａ組、異世界召喚。普通の少年が剣と竜と魔法の世界へ！アイドルやイケメン御曹司、美少女剣士と共に異世界を救う！
私立三空学園高等部一年A組、瀬上雪斗。
ごくごく普通の目立たない彼にはクラスで憧れを抱く生徒が二人いる。
生徒会副会長で成績優秀、大企業の御曹司の藤原海維。
もう一人は現役アイドルとしても活動している宮永芽依。
雪斗は二人と同じクラスであることがささやかな自慢だった。
特筆すべきことがないながらも、平和な日常が愛おしい。
そんな生活が突然変わってしまったのは、二学期の期末試験を前にした、ある寒い日だった。
突然、教室が光に包まれたかと思うと、瞬く間にクラスメイト全員が異世界転移してしまったのだ。
召喚者の説明では邪竜に世界が征服されようとしていて雪斗達に助けを求めてのことだという。
クラスメイト達は目の前の状況を信じられず、混乱の中で話をすることもできなかった。
そんな中、真っ先に動き出したのが海維と芽依、そして雪斗。
美少女剣士と共に、三人の異世界を救うための闘いが始まる！
陽山 純樹（ヒヤマジュンキ）：東海地方在住。著書に「賢者の剣」（ヒーロー文庫）。
霜月 えいと（シモツキエイト）：イラストレーター。
『クール・エール』（プライムノベルス）、『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』など、多数のライトノベルの挿絵を中心に活躍中。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
8
かつて剣道に熱中しながらも勝ちきれず、クラスメイトに憧れるだけの少年が、邪竜が人間界へ侵攻する異世界にクラスごと転移し始まる物語。―――刮目せよ、この異世界はかくも恐ろしい。心が強いわけでもない、クラスとして纏まっている訳でもない。そんな面々のそれぞれの想いが交錯する中、少年が異世界で本当の願いを見つけ成長していく物語であり、決して最強ではない一歩ずつ、現実感に満ちた骨太な面白さがある物語である。果たして少年は日本へ還れるのか。そして、当初の願い通り全員で帰れるのか。 次巻も勿論楽しみである。2021/02/09
尚侍
7
物語的には面白かったのですが、どうにもキャラの設定が自分の好みと合わず、盛り上がる展開であるにもかかわらず淡々とした印象を受けたので今ひとつはまりきれませんでした。メインのキャラがそれぞれ心の中になにかを抱えながら戦っている感じで、その葛藤の正体がわかっていく過程で疲労感を感じてしまったので、読んでいて乗り切れませんでした。ただ、ある意味これは等身大のキャラを描いていることでもあるので、こういう悩みが共有できる若い人であればものすごくはまるのではないかなと思いますが、自分には合いませんでした。2021/02/04
リク@ぼっち党員
6
こういう感じの異世界モノも久しぶりに読んだなぁというのが第一の感想。クラス全員異世界転移。主人公が陰キャポジなのに、クラスメイト同士でいがみ合っていないのは新鮮だったかな。物語としては王道一直線なので違和感は少ないんだけど、その分取っ掛かりも少ないのでイマイチ乗りきれなかった。ラストのところで葛藤が見え始めて、登場人物たちが優等生なだけではないことがわかったので、今後の展開次第では面白くなるかも。2021/02/06
五十貝ボタン
4
「その出来事が起きた日は、（略）誰もが普通に一日を終えるものだと思っていた」で書き出したら、当然「その出来事」は一日の終わりに起きるんだろうと思っていたら実際は昼休み。「誰もが」と言いつつ、異変が起きるのは1クラスだけ。時制や主体の表現がテキトーな文章だなと感じた。書き出しからしてこれなので、本文は全体的に散漫で、いま何が問題になっているのかがわかりにくい。「主人公らしい人が隣にいる中で『自分にできること』をやる」というテーマは評価するが、主人公も特別なアイテムを使いこなせちゃったら骨抜きじゃない？2022/09/30
マサヒラ
3
まぁ、よくある集団で異世界転移する系のお話。内容的にも目新しいものもなく、良く言えば王道で悪く言えばありきたりな展開かな。とはいえ今作のようなW主人公的な作品はこういった作品では珍しいと思うし個人的には楽しめた。それにどちらかというと敵陣営のキャラの方が魅力的に感じたし今後の出番にも期待。逆に言うと主人公勢のキャラ達が微妙に感じる。折角の集団での異世界転移なのにほぼ名無しだし異世界側のネームドも少ない。まだ序盤だからかもしれないが今後の展開の幅が狭くなりそうに感じる。でもまぁ続きも気になるし次巻も読みたい2022/10/19
