GA文庫<br> カンスト村のご隠居デーモンさん ~辺境の大鍛冶師~

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GA文庫
カンスト村のご隠居デーモンさん ~辺境の大鍛冶師~

  • ISBN:9784815609115

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内容説明

「この国の端に、大悪魔が潜む村がある。悪魔祓いは騎士の誉れだ!」
強大な悪魔を倒すため、王都最強の騎士アルブレアが向かったモント村。
だがそこは、国を守り支えた英雄たちが優しい大悪魔を慕い集まった、通称“カンスト村”だった!
かの大悪魔は鍛冶屋を営み、少女の姿でシチューを頬張る魔剣や守銭奴の魔女、拳聖の異名を持つ酒好きの神父たちが村でともに笑い合う。
「建国の英雄がなぜここに!?」
伝説の真実を知ったアルブレアは国を守る本当の強さに目覚め始める。
「西の騎士よ、ヌシの剣を選ぶのだ」
大悪魔と出会い迷える騎士が覚醒する! 極めし者の英雄譚、開幕!

※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まっさん

22
★★☆ GA文庫大賞銀賞受賞作品。辺境のとある村に隠居する強大な悪魔やそんな彼を慕い、集う元英雄達の物語。全体的に穏やかな雰囲気で描かれる今作だが、タイトルにもある「カンスト村」から連想される程の俺TUEEEE要素は描かれておらず、またあらすじにあるような元英雄達も数人を除けば殆どがモブキャラのような扱いなため、元英雄が集った村の凄さといったようなものがいまいち実感しにくかった所は少し残念かな。その一方で、スローライフ物としては一定以上の満足感を得る事が出来、少々癖のある面子が彩る彼らの生活の様子を楽→2021/05/11

ひぬ

19
スローライフの皮を被った心温まる王道ファンタジー。タイトルから想像していた物語から良い意味で綺麗に裏切りられました。悪魔を倒すため、辺境の村へと向かったアルブレアが大悪魔、そしてモント村の住人達と接する事によって成長する物語。最初の勘違いでの暴走はかなりハラハラしましたが、アルブレアがその後、心身共に発展できて良かったです。真っ直ぐな彼女だからこそ、カンスト村の住人達との関係が良好だったのだと思います。実質主人公のアルブレアが表紙イラストにいないのは驚きましたが、それは彼女目線だからなのかな。2021/03/26

ホシナーたかはし

19
スローライフ系ですが、主人公は(超)高齢者でチートではない実力の持ち主、住んでいる村の住人も言うに及ばず、そこが妙に面白い。黒騎士団の妄執・執念が振興宗教じみていて怖いし、第三王子の名に懸けて、てところが自分達には責任ないって公言しているようで微妙。コロナ過では自粛警察と似た思考なのだろうか。2021/01/22

なみ

14
騎士のアルブレアと、彼女が訪れた辺境のモント村に住む、歴史に名を刻んだ強者たちの話。 公爵もヨートも他の村民たちも、ただ強い、すごいだけではなく、キャラクターとして魅力的。ヨートさんのギャップに惚れました。 公爵に懐いてる子どもたちがとても可愛いです。 ほんわかした日常も熱いバトルもあって、戦闘シーンの文章がたまらなくカッコ良すぎました。 あとポーリオンのお仕置きセールで大爆笑してしまった。2021/01/23

真白優樹

13
かつて英雄的偉業を成し遂げながらも排斥された者達が集う村で、鍛冶師を勤める大悪魔と姫騎士が出会い、始まる物語。―――痛みを知るから分かち合える、だからこそ受け止められるから。 偏見と自責で自らを縛ってきた姫騎士が出会い折られ諭され。遥か先を往く英雄達の背に学び、自らも本当の英雄として成長していく物語であり、独特の温かさと優しさ、そして成長の熱さが光る、正にレベルが高いとしか言えぬ、真っ直ぐに面白い物語である。道を歩き出す新たな英雄を見送る彼等の元に、次に舞い込む騒動とは。 次巻も勿論楽しみである。2021/01/17

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