内容説明
臣下達の重すぎる忠義と愛に後押しされ、しぶしぶ世界征服を続けるケンゴー。
ベクター王国を一瞬で攻め落とすと、統治体制を確立するため民心獲得政策を打ち出す。
金と物をバラ撒き、魔王の体面を保ちながら、どれだけ民に媚びることができるか、ヘタレチキン魔王の政治《たたかい》が始まる!
意外にも臣下達も協力的で、むしろ有能すぎてケンゴーもほくほく顔。
「これはうれしい誤算だな!」
だが、魔族と人族の融和を望まぬ者達が暗躍。
まさかアイツまでもが謀略の糸を張り巡らせ、ケンゴーの優しさ溢れる占領政策を妨害する!?
魔王の自覚が芽生え始め、臣下達の愛もますます深まる、誤算だらけのサクセスストーリー第2弾!!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
36
ベクター王国を一瞬で攻め落とすと、統治体制を確立するため民心獲得政策を打ち出す魔王・ケンゴー。金と物をバラ撒き魔王の体面を保ちながら、ヘタレチキン魔王の政治《たたかい》が始まる第二弾。有能な臣下たちも協力的で一見順風満帆に見える状況下で暗躍する、魔族と人族の融和を望まぬ者達。むしろ媚びるくらいの勢いで統治を始めたのに、施策が空回りする展開でしたけど、窮地に陥った部下や民を見捨てないケンゴーの奮闘にみんなメロメロですね(苦笑)相変わらずテンション高いですが、1巻目よりこなれて面白くなってきたので続巻に期待。2021/01/14
真白優樹
9
魔界の隣の国を攻め落とし占領政策に励む中、強欲の魔将、マモ代が不穏な動きを見せる今巻。―――許せぬのならば打ち倒せ、それ即ち王の覇道。 身内の獅子身中の虫や外敵に邪魔されながらも占領政策に精を出す中、相も変わらず空回りと勘違いを積み重ね。それでも誰も見捨てず、理不尽に対し心から怒る。そんなケンゴ―の成長と活躍が光る巻であり、ぶっ飛んでいく勢いの面白さが更に上がっていく、一段階面白さのギアが確かに上がる巻である。支持を更に重ね寵愛を獲得したケンゴ―の次なる一手は何になるのか。 次巻も勿論楽しみである。2021/01/15
水無月冬弥
6
#ラノベ #キミラノ あいかわずヘタレチキンぶりが凄まじいですね。いろいろドタバタしているうちに策謀が張り巡らされていくわけですが、策謀がご破算になっていく展開に笑っちゃいました。しかし、彼女があまりにチョロインすぎますねえ2021/07/31
サキイカスルメ
6
陛下KAKKEEEE!!平和を愛するチキンハートな魔王ケンゴーが、手に入れてしまったベクター王国を平和的に統治しようと奮闘する2巻。変な薬で謎のエロ魔王モード発動とかケンゴーは災難続きでしたね。1巻から有能そうな雰囲気を出していたマモ代メイン回かな。ルシ子のツンデレ包容っぷりも、変わらずですね。ちょこっと出番のベル乃も、可愛かった。レヴィ山の啖呵、イラスト付きでカッコよかったなぁ。2021/02/14
八岐
6
★★★ いや、確かに中身ヘタレで日和るし誤解に相乗りして助長させることで保身するケンゴーくんなのだけど、ここぞという時身体張って理不尽に立ち向かい、部下を守る姿は素直にカッコいいですよ。魔将達がオーディエンスになってやんやと喝采するのも場面によっては誤解でも勘違いでもないんだよなあ。ケンゴーの実体を唯一知っているルシ子はそれで苦労しつつ独占感に浸っているとも言えるのだけど、段々と魔将達の抱く虚像と、ケンゴーの実像がスリ合わさっている感じがあるので、ルシ子もうかうかしてられないぞこれ。2021/01/15