内容説明
「桜坂撫子はひとつ年下の幼馴染だ。一緒にいると楽しくて、俺はいつも撫子と遊んでいる。そんな無二の親友に、俺は片想い中だ」
「双葉倫太郎はひとつ年上の幼馴染だ。一緒にいると幸せで、私はいつも先輩と遊んでいる。そんな無二の親友に、私は片想い中だ」
倫太郎と撫子は、両片想いの幼馴染。
ひとつ歳の差がありつつも、一番の親友として映画を見たり花見をしたり、ゲームやカラオケで遊んだり、プールや肝試しを楽しんだり。
大好きな幼馴染の言動にニヤニヤしたりドキドキしつつも、ただただ幸せな日々を過ごしている。
そんな『いずれ夫婦になるけど今はまだ幼馴染』のふたりが 織りなす、甘くてじれったい日常系ラブコメ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
26
これは甘い。虫歯になる。幼なじみ倫太郎と撫子は、あと一歩が踏み出せない両片思いどうし。ページからお互い相手への想いが溢れてきて、ほっこりしながら読むことができました。一話が数ページのショートストーリィになっているので、気楽に読み進めることができるのも良い。この『筒井筒』な関係の行く末を、温かく見守りたいものです。2020/11/01
nawade
13
★★★☆☆ メチャクチャ仲が良くて意識もしてるけど恋人にまでは至っていない両片想いの幼馴染を描いた日常系ラブコメ。メインヒロインの口調が宇崎ちゃんっぽいのだが、「宇崎ちゃんは遊びたい!」にインスパイアされた作品なのだろうか?まあ、~ッス口調の女子は今までも少数いたからそうだとは限らないんですけどね。でも、「先輩が遊んでくれなくて寂しいんです」と言うまで素直になったウザ絡みしない宇崎ちゃんと仲良く遊んでいるようで凄く和む。 姫野の恋愛占いにはツッコめよ!2020/10/30
彩灯尋
12
いずれ嫁になるという安心感。短編でサクサクと進み、激しい起伏がないのでひたすら穏やかに読み進められる。内容が激しい読書で少し心が疲れた合間に読みたいラノベ。2024/01/31
真白優樹
10
同じ高校の先輩と後輩、そして両片思いな幼馴染同士の少年と少女が何でもない日々を積み重ねる物語。―――いつかの未来の前に、今はまだ何でもない日々を。 両片思いどころか会話がもう新婚夫婦、とでも言わんばかりに息の合ったラブい会話を繰り広げながら普通で特別な日々を過ごす物語であり、両片思いで優しい日々を過ごす物語である。何でもない日々を過ごし、いつかの未来を夢想して。果たしてもどかしい関係の二人は、いつか幸福な結末に辿り着く事は出来るのか。少しずつ進む二人の時間、その先の光景とは。 次巻も須らく期待である。2020/11/01
alleine05
9
まあまあ。ひたすらダダ甘の両想い幼馴染ラブコメ。大きな事件は起こらないのでストレスなしに、ショートエピソード集みたいな形式なので区切り良くさくさく楽しめた。逆にこういう作風だから一気に全部読もうとすると単調で退屈に感じられたりするかも。あとヒロインの口調が「~っす」という体育会系みたいなのは『宇崎ちゃん』みたいな漫画ならまだしも会話文主体の小説だと減点材料かも。ヒロイン視点の一人称内心描写と同じように普通の口調で良かったのでは。まあこういう特徴付けをしないとヒロインのキャラが薄くなっていたかもしれないけど2020/11/15