内容説明
アフリカ。どこを見渡しても焼けた砂と堅くひび割れた大地。そして遠くにそびえ立ち、青空に溶け込むように高く伸びる『資本企業』の超高層建築、宇宙エレベーター。
「どれだけイカれたスケールだっつーの」
「しかもワイヤー式だよ。SF映画の監督が歓喜の涙を流しているってさ」
天と地をつなぎ、世界の在り方を一変させかねない巨塔を相手に、攻略戦を開始する第三七機動大隊の面々。天空からいくらでも最新兵器を補給する敵軍に、さらには人工流星雨の猛威。果たして挽回の一手を打つことはできるのか!? やがて宇宙へ飛び立て近未来アクション!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
27
アフリカに建造された宇宙エレベーターをゲリラから奪還すべく出撃するクウェンサー達。だが、武器や物資を無尽蔵に供給し続ける底なしの胃袋を持つ巨大エレベーターと、それを操る一人の少女が世界に変革をもたらそうとしていて……。北極に砂漠に海等、様々な舞台で戦い続けてきたクウェンサー達も遂に宇宙へと飛び立ち、戦場と絶望のバラエティーがますます充実していくな……。鎌池先生の描く、他者の願いを叶える為に命懸けで必死で努力し続けるけれど、その方法が主人公達と決定的に掛け違った敵と互いに想いをぶつけながら戦う展開が好きです2021/06/13
こも 零細企業営業
24
軌道用エレベーターで安全国を危険国にしてしまった資本国。そんな連中から軌道用エレベーターを占拠しようと軍が動き出すが、、最初に相手をしてるのは地元のゲリラ達。しかも資本国の人では無くアフリカ大陸の人達で資本国に利用され死んだら支払いが減ると喜ばれる救いの無い状況。そんな彼等を巻き込んで軌道用エレベーターから無人兵器が降って来る。救いがない。そして、宇宙に上がって行ったら偶然入った建物に首謀者のハニーサックルが居るのが、、でも空気の無い場所でオブジェクトを相手させらるオプション付き。2022/02/23
みどり
9
1巻完結なのはうれしいけど、ここまで設定がきっちりすると、 もう途中から読む、とかいうわけにもいかないよね。 で、今回はとうとう宇宙進出で、 さらに、地球環境の問題まで抱えてしまった クゥエンサーくん。 貴族様との喧嘩も派手になってきて言い合いはテンポが良くて面白かったけど。 2020/09/15
Abercrombie
5
宇宙エレベーターをめぐる戦いのはずが、気づけばヘヴィーオブジェクトの存在が地球の環境破壊につながっているという話へ。壮大なストーリーの割りに戦闘はいままでで一番地味だったかも? ブラスカインもとっとと退場させ過ぎ!2020/10/24
藤和田
4
舞台は宇宙へ。軌道エレベーターがメインでオブジェクトは絡んでこないのかと思いきや、そんなことは無かった。オブジェクトが世界崩壊の原因と知り、自分やお姫様の将来に苦悩することになり、今後破壊神がどんな選択をするのか楽しみ。2020/09/21