内容説明
こんなラノベが読みたかった！ 絶賛相次ぐ骨太ファンタジー。本格志向におすすめ。読後満足値急上昇中！
無力化され、ゲテナ統一帝国に捕らえられた七子はうつろな意識のまま暗黒の海に導かれたが、
そこで、かつて起きた――これから起こる「記憶」を覗き込んでしまう。
衝撃を受ける七子だが、ファースト階層から送り込まれた子だぬきに励まされ、全ての真実を知るための一歩を踏み出す。一方、七子が死亡したことになっている現実世界でも滝彦や礼津から、自身の運命について衝撃的な話を聞かされる。
そこである《答え》を得た七子は、世界の崩壊を止め、
未来を変える決意を胸に立ち向かうのだが――。
三月 ふゆ（サンガツフユ）：本作にてデビュー
ともぞ（トモゾ）：イラストレーター。『セブンス』（ヒーロー文庫）など多数のライトノベルを担当。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
げんごろう
17
最高に面白かったです。 1巻2巻の鬱々とした展開では全く無縁だったカタルシスを遂に得ることが出来ました！ 謎の存在だった子だぬきの秘密には感動必至。 そして何よりも七子の成長が嬉しかったです。 ラストのサプライズ？にも驚かされましたし、文句無しで大満足の一冊です。2020/06/02
よちたか
13
ヒーロー文庫が帯でかなり推していたので読んでみたが、2巻まではひたすらネガティヴな主人公の少女に辟易とさせられて、正直期待外れかと思っていた。だが、この巻を読んで180度評価が変わった。要は自己否定から自己肯定に至る少女の成長物語なのだが、2巻まで溜めに溜めた分、この巻のカタルシスが凄い。恋愛的な要素がほぼ皆無なので、主人公の少女にヒロイン的な可愛さは全く感じないのだが、その分娘の成長を見守る父親視点になってしまい、感情移入しまくった結果、中盤くらいからずっと涙が止まらなかった。帯のプッシュも納得の傑作。2020/05/31
真白優樹
11
帝国に囚われ、人々の意識の集う暗黒の海へ辿り着いた七子が、これから起こる記憶を知り、未来を変える為に一歩を踏み出す今巻。―――想いが集う闇の水面の先、全てを終わらす選択肢を探して。幾度も虐げられ、幾度も折れて。それでも歩き続けてきた七子が逃げる事を止め、向き合ってこなかった自らの闇と向き合う巻であり、誰かの願いが誰かを導き、痛みを伴おうとも幸福である結末を引き寄せる、ここまで読んできた読者であればきっと万感の思いがこみあげてくるであろう巻である。未来の先、二つの世界の行方とは。 次巻も須らく期待である。2020/05/31
詞乃端
5
全ての真実に迫る3巻! 泣けて泣けて、ティッシュ片手に読みました。たぬき、たぬきがほんとに可愛いよ。たぬきさん、ダークな物語の癒やし枠で救世主だった‼️そして、誰かと関わる事で少しずつ成長してきた七子が、確かに以前の彼女とは違うと実感できました。自分の負の感情も受け入れる姿に、本当に変われたと目頭が。それと同時に、目に映る様になった伸ばされた手や願いが尊い。人間のドス黒い醜悪をきっちり描いているだけに、誰かを救おうとする思いや行動が綺麗にきらめいて見えました。あと、最後の表記に思わずガッツポーズでした👍2020/05/30
Sept
1
どうも面白さが分からなかったが、３巻まで読んでよかったと思った。流し読みでも、いちおう読み終えて見る”４へつづく”の破壊力が大きい。2021/11/25
