内容説明
圧倒的な力をもつ修羅達の戦闘により凄惨な破滅を迎えた新魔王戦争。
しかし、世界にはまだ時代を変革しうる逸脱の存在がある。
無限に再生し蘇るたび自身の死因を克服するゴーレム、超長距離から地形ごと壊滅させる巨人の弓兵、巻き込んだ全てを微塵へと変える砂嵐……。
能力や種族の頂点を極めた修羅達と、それを利用すべく謀略を張り巡らす者達が一点に集う時、宿命と吉兆が交差する殺界が現出する。
全員が最強、全員が英雄、一人だけが勇者。“本物”を決める死闘がここにある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
46
勇者を決める英雄たちの武闘大会へのおおよその出場者が姿を現した巻だが、まだまだ入れ替わる様相。死亡フラグ立ちまくりのクウロや地平咆メレには是非離脱してもらいたい。おぞましきトロアも良い奴だが、きっと死んじゃうんだろうなぁ。陰謀渦巻く出場者擁立戦、英雄クラスの戦士や術師が現れては消えていく。滅びたはずの吸血鬼たちが暗躍し、策士たちすら安寧ではない。ハルゲントおじさんがスカウトした英雄は、まさかのお祖母ちゃんドラゴン(笑)実はお祖母ちゃんたちが活躍した2巻だった。2023/11/15
サケ太
21
めっちゃくちゃワクワクする。更に集う英雄たち。それぞれが最強。あらゆる方向性での、特異的な能力を持つ強者たち。出現したのは、意志を持つ厄災。修羅たちと同様の紹介はめちゃくちゃ好き。陰謀と奇縁に翻弄されながらも、それぞれの強さを貫く姿が最高。遂に、絶対なるロクスレイの登場、その正体についても面白い。2022/02/03
じお
14
★★★★☆ 六合上覧試合が差し迫る中、黄都に微塵嵐と呼ばれる厄災が近づきつつあった、最強決定バトルロイヤル作品第2巻。1巻と同様の面白さが味わえたが、不安にもなるという感想。出てくる修羅異形のハッタリ効いた設定は魅力的で、普通ならメインを単体で張りそうなレベルのキャラがガンガン出てくるのは、なんというか贅沢で胸躍る。ただ一方で、この手の作品でまたありがちなのだが、本戦の始まる前段が長すぎてダレてしまったりモタれてしまわないか、という思いがなくもない。全ては次巻次第というところで。2020/12/13
緋莢
13
“本物の勇者”を決めるための上覧試合。その参加者となる力を持つ様々な“修羅”たちが今巻も登場します。無数の魔剣を所持し、その全ての奥義を操ることができる、おぞましきトロア。地平線の果てまでを見通す極限の視力と、無類の精度と破壊力を持つ矢を放つ巨人・地平咆メレ。前兆なく発生し、通り過ぎた後は何一つ残らない微塵嵐etc全く異なる種族と能力のぶつかり合う様は面白いのですが…う~ん、自分の中では1巻ほどの盛り上がりはなく(続く 2020/07/09
ハイちん
12
全員最強、全員英雄。“本物の勇者”を決めるトーナメントの出場者がぞくぞく登場。全巻は国家間の戦争が舞台だったが、今回は「微塵嵐」という未曾有の災害を軸に話が進んでいく。軸のキヤズナという元気なばあさんのキャラが良かった。おぞましきトロアとのキヤズナのやり取りが特に。お互い絶対譲れない信念のぶつかり合いは熱いものがあった。警戒のクウロとホムンクルスの異形のラブストーリーも良かったと思います。2021/01/09