内容説明
幼い頃から人とは違う、不思議なものが見えた響。その体質が原因で中学に居られなくなり、胡散臭い叔父の手引きで転校させられる。京都二条の街中にある寄宿学校“二条寮”。そこは退魔の担い手を育てる、現代の陰陽寮だった。
戸惑いながらも入寮した響は、はみだし者として名を馳せるルームメイトと出会う。世話焼きな司に、悪巧み上手な幸介、物知りで人見知りな千尋。前途多難な予感は的中し、さっそく四人は怪奇事件に首を突っ込んでいき……!?
落ちこぼれの少年たちが、京都を舞台に怪異を伏せる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
48
作家さんは北海道のお方らしいですが、京都を好いてくれてはるのがよくわかります(#^^#)。京都にある陰陽寮・・は知りませんが、尼さんの高校は知恩院さんの傍にありました(随分昔の事ですから今はどうでしょうね)。寮に住む高校生の怪異冒険談にワクワクしました。ルームメイトって繋がりがいいのでしょうね。見鬼の才・・無くてよかった(*^^)v。2021/01/18
hirune
36
【Kindle】並外れた見鬼の才能がある響は殺人被害者の遺体を見つけてしまい世間の注目を集めてしまったため、陰陽師である叔父に陰陽師を養成する寮付き学校に放り込まれてしまう…ホント和製ハリーポッターですね!学生なのに妖との命懸けの戦いばっかりしてるし、名前を言ってはいけないあの人っぽいラスボスとの戦いはまだまだ続きそうな感じだし😅同室の少年たちがそれぞれキャラが立ってて好みだし、式のはこねも可愛い♪読みやすかったです。2023/08/04
水無月冬弥
8
上野ゆかり先生の #ラノベ 富士見L文庫では珍しい、バトル&ジュブナイルが満載な作品、つまり俺得な物語でした。王道な話ですが、まさかラストがこんな展開になるとは思いませんでした。敵もまだ健在だし、今後どうなっていくか楽しみです! 2020/07/20
イカまりこ
6
KindleUnlimited 二条寮は現代の陰陽師のための寄宿学校。実は本当にあるのかも、なんて思っちゃうのはおかしいだろうか。小さい時から見えちゃいけないものが見えて回りから浮いてた主人公がここに編入して頑張る話。流れは王道で進むので読んでて迷うことがない。主人公の潜在能力というか、ピンチの時に発揮される力は相当強そう。主人公をグズって弄ってた女子がいつの間にか理解ある態度とりだすのだけはムカついたけどね。続きそうだけど、これしか出てないのかしら。2023/07/03
なぎ
5
幼い頃から人ならざるものが見えて見鬼の才がある響、叔父の勧めで陰陽寮に入ることに。個性豊かなルームメイト逹と共に遭遇した怪異に立ち向かっていく。なかなか力が開花しない自分に悪戦苦闘しながらも仲間に助けられながら成長していく響、特に例の敵キャラと対峙した時が格好良かったです。はみだし者といわれつつも千尋も幸介も面倒見のいい先輩だし、司も過保護だけど優しいし響が仲間に恵まれて良かった。墨の苦しみを理解した上でああいう結末を迎えたのにもグッときた。敵との因縁もまだ続きそうだしぜひ続きを…!2020/03/14