内容説明
夜魔の騎士との決戦が迫る! 仲間を蝕むおぞましき技の正体とは? 聖母の誕生で何が起こるのか!?
夜魔の騎士と死闘を繰り広げ、命がけでヴァイデルナッハを退けたアシュレは、
来る再戦の時に向けて英気を養っていた。
今こそ一致団結して人類の敵に立ち向かう時であったが、
シオンとアシュレはノーマンから不穏な連絡を受けることになる。
暗号を用いてもたらされた情報は、内通者が潜んでいるというもの。
油断ならない状況に打つ手を考えていたアシュレは、
かつての婚約者、エクストラム法王庁の聖騎士:ジゼルテレジアへ協力を要請することを決める。
しかしアシュレは今や法王庁から追われる身。
アシュレを案じたシオンは、仇敵であるジゼルテレジアの元へと独断で向かうのだが――。
蕗字 歩(ロジアユム):小説を奥沢一歩(おくさわいっぽ)、絵を蕗ノ下まほそ(ふきのしたまほそ)が担当する夫婦ユニット。大阪府在住。本作にてデビュー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
6
死闘の先、アシュレが英気を養う中、内通者の存在が明らかとなりシオンがジゼルテレジアに協力を仰ぎに向かう今巻。―――聖母生誕、其が齎すは生誕か終焉か。 仲間を蝕む毒、意外な内通者の正体。決戦に次ぐ決戦を繰り広げる中で聖母と化したイリスが遍く救済を広めあの男が敵として立ち塞がる、一つの節目となる今巻。見届けよ、真の愛と執着に気付いた彼女の叫びを。ただ二人を救う為、自らの命を賭けた男の決意を。ここに極まる面白さを是非とも読んでみてほしい。激突、そして改変の先世界はどうなるのか。 次巻も須らく期待である。2020/01/04