内容説明
夫婦ユニットが贈る珠玉のハイファンタジー。ヒトの騎士と夜魔の姫との契りが、運命を動かす!
聖騎士:アシュレたち一行は、荒廃した廃王国をあとに
青く輝く海の向こう、カテル島を目指していた。
法王庁からの追及を逃れるための逃避行。
それは聖騎士としての資格を失い、家門を潰しかねない苦渋の選択だった。
それでも、信じた仲間たちのため、アシュレは一歩を踏み出す。
だが、その直後、激戦の傷と疲れから意識を失い倒れ込んでしまう。
そして、ふたたび目を覚ましたとき、そこに待ち受けていたのは
想像を絶する光景だった―――。
蕗字 歩(ロジアユム):小説を奥沢一歩(おくさわいっぽ)、絵を蕗ノ下まほそ(ふきのしたまほそ)が担当する夫婦ユニット。大阪府在住。本作にてデビュー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
5
アシュレ一行が海の向こうのカテル島を目指す中、廃神となった天使が水底から迫り来る今巻。―――誰かを救えるのは自分だけ、ならば汝、迷う事なかれ。 ファンタジーで時に重要な鍵となる誓約。其れがアシュレとシオンの間で交わされ運命がまた一つ、歯車を進める今巻。数多の思いと叫び交錯する海の上、目の前の因果をアシュレは受け入れ彼を始めとする英雄達が世界を救う、一つの英雄譚が生まれ出る瞬間に立ち会える言いしれぬ巨大な感情が湧いてくる巻である。故にこそ胸を張り言いたい、今巻も面白いと。 次巻も勿論楽しみである。2019/09/01