内容説明
「見てくれ！ これ旨いんだ！！」
ラスティが嬉しそうに掲げたのは、焚火で香ばしく炙った骨付き肉。が、それを見たリーエル王女の眉間はに皺が……
「……王宮の中庭でっ！ なんで、そんな物騒なもの焼いたりしてるのよっ！？」
ここは世界有数の大国、アーガスト王国。そして、中庭で焼かれていたのはなんと、巨大なドラゴン（！）だった。
――この世界には地図に載っていない『外側』と呼ばれる、凶悪な魔物達が跋扈する未開の地がある。
そんな所で自由に育ったラスティに、なんと王宮で王女達に魔物指南をして欲しいと依頼が来たのだ！ しかし教えるどころか、彼にとって王宮のある『内側』は何もかも目新しい世界で……！？ 最強無自覚やせいじの王国ライフが始まった！
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しぇん
15
化物が闊歩する世界の「外側」で育った最強の少年が「内側」に招かれ、本当の英雄になるための学ぶ物語ですね。邪悪な黒幕がいたりしますが、深い事考えずに気軽に楽しむと良いのかなと。ただ、物語続けようあるのかな？とは思ったり2019/09/13
真白優樹
9
世界有数の大国である王国、その外側の地図に載らぬ人外魔境で育った少年が、王女達に魔物について教える仕事を引き受け始まる物語。―――知らぬを知るから見えてくる、新たな世界と見知らぬ真実。 内と外、二つの互いを知らぬ世界が交差し交じり合う、ドタバタ感と爽快感が見所たるこの物語。同時にこれは知らぬ事を知り少年が本当の意味で英雄となっていく成長譚でもありその二つの味が並んでいるからこそ面白い物語である。始まったばかりの見知らぬ世界での生活の中、少しずつ大切な事を学ぶ少年は英雄となるか。 次巻も須らく期待である。2019/09/15
はる
5
数年ぶりの新刊もうださないものだと思ってた 地図にのらない外側の世界から脅威となっている魔物の脅威を内側の世界のお姫様に教えることになり… 主人公の常識外れが良かった４姉妹の末っ子２人言うほどクセは強くなかった、リーエル王女かわいい、これからって感じなんでぜひ続刊してほしい面白かったです2019/10/02
リク@ぼっち党員
3
規格外の魔物が跋扈する外側で生まれ育った少年が内側で無双する話。なんだけど、周りには英雄しかいなかったからみんなが当たり前に知っていることを自覚していない。外側と内側の常識の違いでしっかりと悩んでいたところが好印象。しっかりと成長が見られた。4姉妹はみんな可愛かった。けどだいぶ出番に差があったので、ややキャラを掴みきれてないとこもあったかも。全員と交流を深めているところをもう少し見せてくれれば、ラストシーンがもっと映えたと思う。2019/09/16
史
1
良いですねえ。野生児と、王女様の組み合わせ。この野生の英雄というタイトルが実に相応しい。主人公がやり過ぎない所もグッド。そこらへんのバランスが個人的にはすごくすきですねえ。面白かった！2019/11/26
