創元推理文庫<br> アリス殺し

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創元推理文庫
アリス殺し

  • 著者名:小林泰三【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 東京創元社(2019/04発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488420147

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内容説明

栗栖川亜理はここ最近、不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。ある日、ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見た後、亜理が大学に行くと、玉子という綽名の博士研究員が校舎の屋上から転落して死亡していた。グリフォンが生牡蠣を喉に詰まらせて窒息死した夢の後には、牡蠣を食べた教授が急死する。夢の世界の死と現実の死は繁がっているらしい。不思議の国で事件を調べる三月兎と帽子屋によって容疑者に名指しされたアリス。亜理は同じ夢を見ているとわかった同学年の井森とともに冤罪を晴らすため真犯人捜しに奔走するが……邪悪なメルヘンが彩る驚愕の本格ミステリ。/解説=澤村伊智

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソルティ

308
とてつもなく訳分からないのに先が気になって一気読み。夢(不思議の国)と現実世界の話が交互に語られ話は1つの方向に進み2者はリンクしていく⋯という新手の書き方。会話で進む話なのに会話が不毛すぎ。無駄、蛇足、話の腰を折る、回りくどいなど読んでてスッキリ感全くなし。なのに止まらない。すごいと思う。「「人の命が大事だなんて、本当に信じている訳じゃないわよね。人を殺したら、自分が罪に問われるから、大事なふりをしているだけよね」(中略)「あら、そう。でも私は正直者だからそんな事は言わないわ。人の命なんて軽いものよ」」2019/09/07

nobby

236
文庫にて再読。これスゴいわ!本家アリスから続けて読んだ今回は、もう最初から人智を越えた揚げ足取りや駄洒落が大挙して押し寄せる作風が絶妙にかぶる様にニンマリが止まらない!不思議の国サイドで登場する人獣たちのエピソードもしっかり拾っていくのもたまらない!2つの世界がリンクする展開に再び惹き込まれてからは、もうワクワク止まらない!3年半ぶりの読了に伴う程よい自分の健忘加減に感謝すべく、後半繰り返される反転に、その都度感嘆できたのが最高(笑)初読の際にも大概面白かったが、せっかくだから年間ランキング入れてみよう♬2019/12/12

紅はこべ

227
初っ端から堂々巡りや揚げ足取りみたいな議論が続いて、ある種漫才っぽいと思えた。読者としては〈探偵を探せ〉的な感が。2013年に刊行された本の文庫化ってことは、小林泰三さん、当然有栖川有栖さんをご存知よね。それで栗栖川亜理の命名か。殺人や処刑シーンがグロい。ここまでする必要が?2021/05/04

bookkeeper

164
★★★★★ 初読。このところ眠ると決まって「不思議の国のアリス」の夢を見る亜理。夢でハンプティ・ダンプティが塀から落ちて死に、翌日王子さんが建物から転落死した。夢の世界と現実がリンクして、対応する人間も死ぬらしい。容疑者となったアリスは蜥蜴のビルと真犯人探しをするが…。  不思議の国と現実とで誰が誰に対応しているのか。夢の中の話をしても現実では何も説得力が無い。諸々の特殊な舞台設定が予測不能な緊迫感をもたらします。うわぁ、めちゃくちゃ面白い!後半に掛けての不気味さ、エグさは流石の小林泰三テイストです。2022/06/01

カムイ

157
小林泰三氏が【不思議な国のアリス】をバカミス風にした怪作!夢の世界と現実の世界がリンクするのも会話が噛み合わない夢の世界と最初はアリスと有栖川亜里は同じかと思っていたが(クッソ〜!)騙された。仮想現実がグッチャになり訳解らん状態になってしまったが、ホラーとSFが融合して面白く泰三氏のオチャラケ会話炸裂でしたので一気読みでした。因みにアヴァタールはアバターで解釈してもいいのかな?😅【クララ殺し】【ドロシー殺し】は積読してますが一旦頭を整理しないと!2021/09/04

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