内容説明
迷宮の底でみつけた〈黒穴〉に飛び込み、別世界に転移した〈片目狼〉レカン。
元いた世界との違いに戸惑いはしたものの
冒険者であるレカンは新転地でも己の進むべき道に迷いはなかった。
異世界の迷宮に挑むこと――。
強さを求め、ただひたすら迷宮の奥深くへ。
孤高の狼・レカンの英雄譚、開幕！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
16
自らがいた世界から、別世界へやって来たレカン。強さを求める彼の冒険。出会いと別れ、喪失と獲得。騒がしい少女エダ。謎めいた老女姿のシーラ。迷宮が好きすぎる冒険者レカンに笑ってしまう。世界が違えば常識が細かに違う。そのギャップも楽しめるハイファンタジー。2023/01/31
すがはら
14
冒険者が急に知らない世界に行ってしまったけど、そこも変わらず剣と魔法と迷宮攻略のある世界だったからと突き進む話。ストイックさが、レカン自身の視点からだけだと格好いいで終わるのに、時々入る客観的構図の描写でちょっと笑える感じになるのが良いです。レカンはすっかり人外扱いですが、それでも臆せずというか鈍感力を発揮して突進してくるエダは果たして大物になるのか、このままおとぼけキャラなのか。はぐれた相棒とも姫とも再会はまだまだ先でしょうか。次が楽しみです。2019/06/27
じお
10
★★★★★ 曰く巨万の富や超常の技能を得る可能性があると伝えられる黒穴に飛び込んだ冒険者・レカン、その先で彼に待ち受ける冒険を描く、異世界転移ファンタジー第１巻。やはりといっていい面白さ、この作者の作品にハズレ無し。異世界に転移してチートスキルで無双してお姫様とはフラグ立ててダンジョン探索して冒険ギルドが出てきて、とこういっては何だがなろうテンプレと言っていいストーリーと設定なのだが、作者の筆致と雰囲気作りでこうまで違うかと。ありきたりの内容が非常に読み応えがあり味わい深いものになっている。→2020/10/12
g750
7
骨太ファンタジー小説。知識を得るとはどういうことか。勿論覚える。体系的に覚える。自分の知識と照らしあわせる。納得したのなら反射的に応えられるまで体に馴染ませる。つまり人格が変わる。これは技でも同じこと。行使に関しては知識よりも厳しい。習得済みの技と調節する必要があり、技を行使する状況は様々。この作業をレカンは本能のままにこなし、しかも楽しんでいる。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。剣は既に達人の域にいるレカンが、魔法を新たに覚え、考え方まで柔軟になっていく。果たしてどこまで強くなるのか。今後が楽しみ。2019/07/05
Liuche
6
優秀で強い主人公良いね。なろうで最新話まで読んでるけど何度読んでも良いモノだ。挿絵も良かった。2021/02/16
