内容説明
「小説家になろう」で大人気の異世界ゲームファンタジーがついに書籍化。WEB版からグレードアップした衝撃の物語は必読です!
友人が一人もいない高校生。彼は友人を作るために同級生が話題にしていた世界初のVRMMORPG『アナザーワールド』のクローズドβテストのテスターに応募、見事当選する。
しかし同級生はテスターに落選してしまい、結局彼は一人で『アナザーワールド』をプレイすることに。
彼が『アナザーワールド』をプレイすると、ゲームのサポートAIでテミスという少女と出会う。
彼女に誘われ、現実と見紛うような仮想世界『イストピア』へと転移する。
だが実際には仮想世界ではなく、仮想世界と酷似した本物の異世界『イストピア』に彼は転移していたのだった。
しかしゲームの機能がそのまま使えて現実世界に戻れる上、あまりにゲームの世界と酷似している世界であるために少年は異世界へ転移したことに全く気付かない。
彼はケイオスと名乗ってゲームだと思って行動し、魔物に襲われていた村娘を助け、この世界に影響を与えていくのだった。
浮世 草子(ウキセクサコ): 大阪府在住。本作でデビュー。
植田 亮(ウエダリョウ):イラストレーター。ライトノベルやゲームの原画を多く手掛ける。
主なライトノベル作品に「さよならピアノソナタ」「竜峰の麓に僕らは住んでいます」(ヒーロー文庫)など。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
32
これは発想の勝利といった感じの作品。よくある異世界転生ものではなく異世界を舞台にしたVRMMOをする少年とその異世界側の住人の物語。主人公はあくまでもゲームをしているのでその姿をNPCが見るとそりゃ奇天烈に思うわな。Web小説にありがちな設定なのにマンネリ感を覚えさせないのは素晴らしい。ただ主人公がボッチなのでMMORPG特有のチームプレイがないのは残念。あとヒロイン枠はまだ登場しないのかな?2014/05/01
近藤
22
つたない、不親切、というのが正直な感想。最新のゲームソフトのテスターに選ばれた主人公の話なのだが、最初の40ページほどがほぼ完全にゲームの操作説明やシステム説明に割かれている上に、文章力・表現力が低いせいで何を言っているのかほとんど分からない。当方ゲーム好きなのでなんとか言いたいことを推測できるが、MMOをやらない人はたぶんちんぷんかんぷん。いくらゆるい作風でも「察してくれ、感じてくれ」と言わんばかりの直感的な文章ではあまりに不親切だと思う。漫画ならまだしも小説でこれはきつい。2017/08/17
まるぼろ
17
小説家になろう版は未読です。無自覚に人を威圧しているように見える目つきと生来の人見知りのせいで友達を作ろうにもぼっちで居続けたケイオス(本名不詳)がVRMMORPG「アナザーワールド」のβテストのテスターに当選するが、そのアナザーワールドはどうにもリアルすぎて…というお話。物語が終始ケイオス視点とアナザーワールドの住人視点で書かれていて、住人サイドの視点で読めば確かに異世界に迷い込んだのでは?とも思えますが、まだ序盤なのかうまく誤魔化して書かれていて中々面白く読めました。次巻にも期待して読もうと思います。2014/07/25
わたー
14
主人公はVRゲームをやっているつもりなのだが実際には…な作品。そのギャップを売りにしている作品だと思うのだが、今のところは設定面の粗さが際立っていてちょっとなあと。
alleine05
12
主人公としてはただ単にゲームしているだけのつもりなのに周りからはどんどん過大評価されて……という流れは面白かったのだけど、さすがにちょっと周りが都合よく深読みし過ぎじゃね? と思える部分もあった。あと基本的に主人公は単独で行動というのも、そうでないと主人公がずっとゲームをやっているだけと思い込んでいるのに無理が出てくるという話の都合はわかるけど、他の登場人物との深い交流が無いのがもの足りなく感じられた。次からはオープンβテストになるようだけど、そこでどういう変化が生じるのか気になる。2013/10/28