ガガガ文庫<br> 編集長殺し 3

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ガガガ文庫
編集長殺し 3

  • ISBN:9784094517507

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内容説明

その新人、絶版回収レベルにつき――。

ギギギ文庫編集部からお届けします。編集部一年目の川田桃香です。
このたび、私についに後輩ができました。名前は小山内桐葉さん。憎めない雰囲気の元気な娘さんです。
なのですが、

「一巻打ち切りどころか、絶版回収レベルの新入りね」

配属早々、編集長からは厳しい評価が!
編集部の皆さんからもほとんど同じ評価なので、私が甘いのかもしれませんが、何もそこまで言わなくても……。

とはいえ、私もうかうかしていられません。明日は我が身というやつです。
何せいまも目の前で、お怒りの方が……。

「あの誤字脱字野郎、ふざけやがって……。もし直接会ったら、小指をトルツメしてやろうかな」

小指をトルツメしてはいけません! そんなところで校正用語を使わないでください!
……校正者の山田さんはちょっぴり過激なお姉さんです。ただ、そのお怒りももっともなところがあり――。


ヤバい新人・小山内をはじめ、トルツメ校正者・山田さん、演技派な印刷所担当・三上さんなど、個性派メンバーが盛りだくさん!
ますます賑やかな編集部るぽラノベ第3弾!

※「ガ報」付き!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

52
前巻の最後でちょろっと出た新人編集者。どんな破天荒な人かと構えてたら、そっち系じゃなくてちゃらんぽらんな人でしたな。そのぐらいの緩さが著者の作品にはちょうどいいのかも。誤字脱字凡ミスだらけの原稿に、校正者が荒っぽい口調でキレまくるところに、まず爆笑。編集者がTwitterで炎上とか、なろう系の作品を読み込んでたら変な作品がやたらあるとか、ありそうだしなあ。そのへんをシビアに読ませるかというと、緩いコメディーを挟みながらのんびりと読める感じ。引退を考えるラノベ作家の話とか、よく考えたらシビアなんだけどね。2018/08/22

むっきゅー

27
ブラック編集部ギギギ文庫に、新人社員の小山内が配属になった第三巻。この小山内が憎たらしすぎて笑ったわ。空気は読まんわ、無駄にハートが鋼だわ、とにかく「憎める後輩」でした。あの幼女編集長もペースを崩されてしまうほどの恐ろしさ。端で見てる分には爆笑だけど、絶対にボクの部下にはいらないな。そして今巻も、どう考えても実話をベースにしたとしか思えない、ラノベ業界にまつわるブラックなユーモアが満載でした。なろう作品のエピソードとか、原西先生の話は考えさせられた。木村先生の天狗マップはツボッタ。2018/08/21

HANA

13
今回は強烈な新人がかき回す話と相変わらずの雰囲気の話でなんだかんだ面白かった。色々な本で読むけど大変そうな仕事で。誤字話や締切話はなんかもう笑うしかないというか。どこまで続くか分からないけれど次も期待。2018/10/17

真白優樹

12
問題児な新人、小山内が問題を起こす中、新たな曲者達が現れる今巻。―――邪と悩に触れ、女は強かになっていく。SNSの過去の発言、天狗になる作家、業界ゴロの独断専行。今時の問題と編集業界特有の問題。重くて暗い闇が重なり日々きりきり舞いする中、燃え尽きた作家に再び火を灯す為に川田が立ち回る今巻。業界内の闇が更に晒され背筋の寒さが、真夏の怪談並みに増加する中、編集部の面々に負けず劣らずの濃い曲者達が現れる巻であり、後輩が出来た川田が一歩編集者として大人になる巻である。さて、次の闇とは。 次巻も須らく期待である。2018/08/18

ソルト佐藤

10
今回もゴシップネタに興味を持って読んでみる。主に犬村……木村先生ネタのために!(笑 今回もひどくて楽しい。こんな小説家実在するはずない!きっと(笑 新人はおもった以上にくそ(笑 それでいて、どの職場に移送で怖い。最後の2話くらいはちょっと息切れの感があったけれど。どの話も面白く。気になる話としては、新人賞の一次落ちの話。むかしは、小説になっていないのが一次に落ちるというが定説だったけれど、いまはそうでもないかも。投稿者に朗報? でもないか。ガガガ……いやギギギの新人賞は一次で絞るし。2018/09/04

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