内容説明
「その聖女っていったい何なの?」
「あれは敵です」
教会からの依頼で聖女様を探すことになった司たち一行。
いくら叶が聖女のことを尋ねても
シロは敵認定するばかりで、どうにも要領を得ない。
そもそもヨーロッパの教会から姿を消したばかりの聖女が、
日本にいるはずもないのだが……いつの間にか司たちの隣に座っていた!
そして、さらに状況を混乱させるかのように
「マツリ」と「祀」を名乗る2人組の少女が現れる。
「久しぶりだね、お兄ちゃん」
司が長年に渡って探し続けてきた妹の名を名乗る2人。
はたして司は念願の再会を果たしたのか!?
冒涜的で忌まわしきシリーズ第2弾! ※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
7
教会からの依頼で聖女を捜索する中、妹を名乗る2人の少女が現れる今巻。―――真か偽か、証明するのは己の心。叶が自分の正体を知り、司の痛ましき真実が晒され、妹が舞台を乱す、本物と偽物の違いを問い掛け世界を広げる今巻。敵の首魁の正体も明かされ、更に暗さを増し淀み出す世界。そんな冒涜的な空気の中で叶の明るさが明るく、傷つきながらも司が全てを背負う事を選ぶ、物語特有の空気の濃度が上がり読み応えが更に上がる巻である。守るものが更に増え旅立ちの時はすぐ近く。その時、叶が選ぶ生きる道とは。 次巻も須らく期待である。2018/08/12