講談社現代新書<br> はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで

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講談社現代新書
はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで

  • 著者名:中村隆之【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 講談社(2018/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065122273

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内容説明

よいお金儲けを促進し、悪いお金儲けを抑制する、それが経済学の本質だ! アダム・スミス、マルクス、ケインズら経済思想家は、現実といかに格闘したのか? 一冊で経済学の歴史がわかる決定版入門書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

117
うーん、まあまあ。思ったよりも難しかった。もっと経済思想史の大まかな流れをザックリつかめる本かと思ったけれど、どちらかというと経済思想の流れをたどりながら「そもそも経済学とはなにか」という著者が立てた問に対する答えにたどり着くまでのプロセスを一緒になぞるような感じで、なかなか硬派で専門的。あと細かいところの言葉遣いが妙に難しい。現在の日本の会社制度の結論としては「一応の株主主権」などとあるが、わかるような感じもしつつ、よくわからなかった。まだまだ勉強不足なのか。2020/12/17

k5

39
「よいお金儲けを促進し、悪いお金儲けを抑制する」のが経済学だ、という帯の言葉にもあらわれている通り、ちょっと教条的で、その分読み口もクドくなってしまってますが、勉強になりました。とくに、高校の公民の時には、長すぎる主著の名前と「美人投票ゲーム」というキャッチーなフレーズのせいで中身がまるで分からなかった、ケインズの思想が魅力的に書かれています。最終章の会社論的な部分も良かったですが、この章は「思想史」か?まあ、徐々に経済学のお勉強もしていきたいと思います。2020/04/21

ころこ

35
著者の思いが前面に出た経済思想観とそこに並べられた各経済思想家たち。前者には唐突で乱暴な議論が多く、そもそも途中で論点がずれていると思われるので同意できません。マルクスを読み替えて擁護したいのだろうなというのが伝わってきます。ところが、各章を独立して読むと、クセはあるもののそれぞれの経済思想家の仕事が簡潔にまとめられていて、個別に理解することができるように書かれている印象を持ちました。2020/05/19

skunk_c

33
タイトル通り、経済学史ならぬ経済思想史で、経済哲学史と言っても良いかも。スミスからミル、マーシャルと繋いでケインズへの流れは、まさに先進資本主義国イギリスの社会状況の変化に経済学の泰斗がどのような価値観を持って望んだかを理解する手助けになる。そして少し戻ってマルクス。彼の私有財産制に対する批判的見方を現代的に評価する。所有と経営の分離の中、所有者たる株主は徐々に関わりを減らすべきとの主張。一方ハイエクとフリードマン、特に後者は俗な市場主義者とばっさり切り捨てる。経済学の人間臭い側面に光が当たる好書だ。2018/10/18

kk

29
「良いお金儲け」と「悪いお金儲け」の相克の歩みとして経済思想の流れを解説。なんかナイーブなこと言ってやがんなとか思いつつ読み始めたのですが、読み終えたいま、大袈裟に言えば、軽く情緒的な感銘すら受けてしまいました。主要思想を闇雲に並べたてるのではなく、大きな流れのなかに「一本の線を通」そうとする著者の試みが、見事に結実していると感じました。それと、やはりこの先生ご自身がしっかりした思想をお持ちになってるってことなんでしょうね。220頁ほどの小さな新書に過ぎませんが、内容的にはとても大きな本だと思いました。2020/06/17

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