角川スニーカー文庫<br> 裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。

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角川スニーカー文庫
裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。

  • ISBN:9784041068144

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内容説明

理想の恋愛なんて、現実にはなりえない。
日陰作家のぼくにできるのは、妄想満載の小説《ラブコメ》を書くことくらい。
なのに――
「私に恋を教えてください、先生!」
そんなぼくを恋愛マスターと勘違いした、演劇部のヒロイン・綾瀬マイ。
理想の恋愛を実現するため、綾瀬さんとのラブコメ研究が始まって……

「恥ずかしい台詞とかあっても……頑張りますから!」

あくまで演技指導だからね!? 脇役未満の“裏方”から挑む、青春ラブコメ攻略論!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりも

38
これは妄想満載の小説を書く少年に、演劇部のヒロインが劇の脚本を依頼する事で始まるラブコメ物語。魅力的で可愛いヒロインと、彼女にお似合いのイケメン男子。普通ならこの二人の爽やかなラブコメが始まるところですが、今作の主人公はそれを見てるだけの日陰者。友達と駄弁ったりゲームするだけの青木が、ダメな姿を晒しながらもドンドンと綾瀬に恋をし、周囲に嵌められながらも想いを伝える為に行動する。不恰好でダサいかもしれないけど、だからこそこの青春ラブコメは最高に輝いているし胸が熱くなりました。これは良いもの読ませて貰ったわ。2018/03/04

よっち

37
担当がついたもののなかなかデビューできない高校生作家の青木。そんな彼を恋愛マスターと勘違いした演劇部所属の憧れの綾瀬マイから、劇の脚本執筆を依頼される青春ラブコメディ。魅力的な彼女にどんどん惹かれてゆくのに、自信がなくて一歩を踏み出せずドツボにハマってゆくジレンマ。理解者の親友や彼女にお似合いのイケメン主人公キャラ、二人を振り回す女友達を配する王道な展開でしたけど、行き詰まっていた状況を打破する疾走感には勢いがあって、なのに何となく締まらない残念な結末に主人公らしさを感じてしまうなかなか面白い一冊でした。2018/02/28

真白優樹

15
日陰作家の少年と、彼の物語に魅了された少女が師弟関係を組み始まる物語。―――青春は、誰にだって平等な一度きりの舞台。日陰者だって青春したい。自分の青春の台本は、自分自身にしか描けない。この物語を語るに多くの言葉は要らない、只只管に尊い、この一言のみがあればいい。そう言える程に彼等の物語は眩しい。突然日の元に出て眩しくて、何度も転んで。でも大切な仲間達に支えられ背を蹴飛ばされ、また駆けだす。正に彼等にしか描けない青春の物語、この青春の疾走である。是非、万人に読んでほしい物語である。 本当に心から面白かった。2018/03/06

まるぼろ

14
デビュー前の作家、かんばらかおるでもある東寺高校一年生の青木タダハルは、意中の相手である演劇部の綾瀬マイから「恋を教えて欲しい」と相談されるが…と言う所から始まるお話です。最後の最後までタダハルが舞台に上がらないので、そういった面でだいぶヤキモキしながら読んでましたが、それも含めて面白かったと思いました。そのタダハルの舞台に上がってからの結果と、その後のエピローグの部分がぼかされて書いてある様にも感じられるので、単巻なのか続くのかどちらとも取れる終わり方ですが、続くようなら読みたいなとは思いました。2018/03/27

サケ太

13
憧れの相手に恋愛マスターと勘違いされながらも懸命にラブコメしていく話。青春者としてなかなか。2018/03/22

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