内容説明
零時から十分間だけ繋がるトランシーバーで、別の惑星のお姫様を自称するスピカと空想を交わしていた高校生イズミの世界は、スピカが地球に墜落したことで一変する。「宇宙人」と「妹」を巡る、青春ファンタジー。
★【電子特別版】SS特典付属
※本編読了後に読まれることを推奨いたします
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
17
謎の少女との会話だけを生きがいにしていた少年が、他星の姫を自称するその少女と出会い始まる物語。―――遠く、遠くへと伸ばした手に触れたのは。不思議な力を持つ少女を中心に変革を始める世界、当然が次々と切り替わる世界で、少年の世界はまるで超新星爆発のような衝撃に晒され、その胸に燻る願いは星灯に照らされ光を放つ。暗黒星雲が如き幕に包まれた世界の中の、王道の出会いの物語。前作から更に醸成された独自の世界の香りが堪らない物語であり、前作を楽しまれた読者様はきっと楽しめる筈、そんな物語である。 次巻も須らく期待である。2018/03/04
た〜
16
うーむ 基本設定は悪くないけれど、言葉遣いがキャラとマッチしていなくて分かり難い2018/05/05
とめこ
16
面白かった。こういう少し不思議でロマンチックなお話大好き。時々ハッとするような綺麗な文章が出てくるし、タイトルとか章題のセンスも素敵。無気力だったイズミの変化も良かったです。ただ表紙は凄く良いのに本編の挿絵がなんだか微妙だったのは残念。最後のカラーイラストの意味は…?2018/04/12
MERLI
15
主人公の空想から始まる物語。遠い星のお姫様との出会いが、世界を、地球を変えてしまった。そこは自転車が空を飛び、学校の授業は魔法が飛び交う、全ては彼女の出会いから。幕引きの書き方からしてまだ残された謎があるはず、続きがあるなら読みたいです。2018/03/13
Mu@芒羊會
12
文字通り女の子が空から降ってくる系のラノベなんだけど、楽しいコメディになるかと思ったらそういうこともなく、むしろ少年の回復の物語だった。でも主人公の心情の変化がもう一つ納得できなくて個人的には微妙。ヒロインが3人いて誰に対しても真剣なんだけど、でもやっぱり八方美人と思ってしまう。登場人物たちがみんなどこか屈折していて、あまり感情移入できなかったのもある。でもスミレさんのはもうそこまで屈折してたら、むしろいいんじゃないと思ってしまった。2018/12/14