角川スニーカー文庫<br> 僕と君だけに聖夜は来ない

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角川スニーカー文庫
僕と君だけに聖夜は来ない

  • ISBN:9784041063668

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内容説明

12月24日の夜。高校生の理一は、片想いの相手・なつみと結ばれる。しかし喜ぶ間もなく目の前で彼女は命を落とし、気づけば2日前に戻っていて……。「好き」をトリガー
に時間が巻き戻ることを知った理一。大好きな彼女の告白を回避しようとするが、どう足掻いてもなつみは告白し、死んでしまって、そしてまた――「好きだよ、理一。君が好き」クリスマスイブに閉じ込められた理一は、繰り返す悲劇を越え、未来を手に出来るのか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりも

34
これは聖夜に起きる死のループを乗り越えようとする少年の物語。片思いの相手からの愛の告白。本来なら何よりも幸せな筈の時間が、残酷で絶望的な時間となってしまう。その幾度となく起きる絶望のループに壊れ、そして再び立ち上がる主人公の姿を描いた今作。何度心が壊れかけても、運命に抗い続ける。そんな理一の想いが痛いほどわかるから、余計に辛くて心が張り裂けそうになる。あまりにも苦く、そして悲しい結末でしたが、それでも変わらない想いを抱える理一が幸福な未来を掴むことを信じて、今はただ次巻を待ちたいと思う。2018/01/03

よっち

34
12月24日夜。高校生・理一は片想いの相手なつみから告白された直後に目の前で彼女が命を落とし、2日前に戻るループに閉じ込められてしまう物語。なつみを救おうと奔走するのに、その告白をトリガーに彼女を失い続ける絶望に打ちのめされてゆく理一。心を折られた彼の前に現れた謎の少女リンカが語るループの正体。終わらない悲劇の解消にはそれしか方法がなかったのか、つい考えてしまう残酷な結末でしたけど、それでも変わらないなつみへの想いを抱える理一がここから二人の未来にどう希望を見出してゆくのか、続巻に期待したいところですね。2017/12/29

たこやき

23
クリスマスイヴ、理一はなつみと結ばれた。……その瞬間、なつみは死んだ。そんなループを繰り返す物語。何をしても、何度やっても訪れるなつみの死。ある種、なつみが理一に依存している、という中での緊迫感は◎。そして、何がその理由なのか? 結構、トンデモ設定ではあるのだけど、それが明らかになることでの絶望感も良いと思う。ただ、この結末は……。理一たちが決して幸せになったわけではない、というのは良いとして、なつみを狙う存在も詰めが甘いというか……そんなことを感じられてしまい、もうちょっとまとめに工夫がほしいと感じた。2018/05/22

た〜

23
タイムトラベル(ループ系)ものらしいというだけでとりあえず読んでみた。可も無く不可もなく、かな。告白されると彼女が死んで、次巻が巻き戻る。の、繰り返し。そこに現れる謎の少女(容姿がテンプレに乗っかりすぎじゃないかというツッコミはだめですか?)。明かされるループの原因はちょっとグダグダな気がする。結末はなかなか身も蓋もなし2018/02/11

かわゆきか

16
逆に好きと言われなければなぜ攻撃を回避出来るのか、主人公と娘だけなぜ記憶が残ってるのか、素敵な話でしたが色々気になってモヤモヤしてしまった。2018/01/13

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