内容説明
現代の日本で小さな製陶会社を経営していたオレ(32歳)は、経営不振のストレスから職場で倒れ、幕末の日本へと転生してしまう。美濃国(岐阜県)に生まれ、「草太」という名前で2度目の人生を始めたオレは、子どものころから自重をかなぐり捨てて、おのれの未来を切り開くべく動き出す。のちに美濃焼の一大産地となる多治見の地で草太が企てたのは、現代技術による焼物チート、貧窮にあえぐ実家の建て直し計画だった! 子どもの体に現代のセラミックス技術を備える「神童」の活躍を描いた幕末転生ストーリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すがやん
30
これは面白い!江戸末期に転生した男が、磁器で成功しようと奮闘するサクセスストーリー。史実をベースに歴史改編。細かい事は気にしなければ、江戸期の陶工という設定も面白い。気になってwebで続きを一気読みしてしまった。書籍版の序章は嬉しかった。是非2巻も出して欲しいね!2017/05/30
Koning
23
なろうで連載してるいわゆる転生系で歴史改変物の何か。なのだけれど、焼き物です(笑)。零細窯で原価100円を100円で卸せとかブラックな発注に翻弄されてた前世(時代遡るんだから前世でいいのかね)のおかげでやたらたくましいお子様が出来上がってこいつがやらかしまくるというエンタメ。単に歴史オタってパターンとは違ってハナっから焼き物だし、菊練りなんかちゃんとできちゃうしそらすごいよという(笑)で、これは単行本で確かによかった感じの出来になっててよございました。2017/06/04
えも
21
多治見の30代陶器屋が突然死して江戸末期の農家に転生したという設定。で、現代の知識を駆使して神童として多治見の大原の里で頭角を表し、やがて陶器商として成功を納める。そんな話なんですが、高社山から池田町屋から西浦円治から、多治見の郷土ネタが次々に繰り出されて、楽しくてしょうがなかったですわ。▼とにかく、ぢもとの人には是非とも読んでほしい♪ 陶磁器関係者ならなおさらです!2017/07/25
こも 零細企業営業
10
郷の歴史モノ。 なかなかに面白い。大岡裁きもあるよ?w2019/06/01
鳥義賊
10
ネットで読んでたんですが、近年まれに見る傑作なんですよ。このあとさらに面白くなるんですが、Twitterで拾った情報だと続きは出版されないとのこと。この作品が売れないなら、出版社が無能過ぎると明言できます。ホビージャパンって、イチローの能力が分からなかった某監督ぐらいアホやん。2017/08/09