内容説明
六花のマガツカミを巡る戦いの終結!
「何度言ったらわかるの? わたしは六花じゃない--!」
大事にしていたウミネコのサキちゃんに逃げられ、傷心のラティメリア。七日とのやりとりもすれ違う一方で、“六花のマガツカミ”を巡るプロジェクトは最終局面を迎えようとしていた。
祈祷士協会解散を目論むGHQと、「最後の切り札」を楯に祈祷士たちを利用し、自らの悲願を遂げようとする紙燭龍之介。
すべての六花のマガツカミを集め、紙燭龍之介が成し遂げようとしていたことは、過去に囚われたおぞましい計画だった--。
運命と策謀に導かれ、ついにラティメリアたち「六花のマガツカミ」は集結する。
マガツカミにその身をすべて喰われ、それでも六花が望んだこととは。そして、六花が最後に生んだマガツカミ、ラティメリアの想いは。そして七日は--。
「決めた。私は、人間を喰うわ」
七日とラティメリア--人間と喰い神。彼らの戦いは終わり、雪はすべての者に等しく降り続く。
シリーズここに完結!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
32
シリーズ最終巻。龍之介が悲願達成に向けて動き出す中、ラティメリアはサキちゃんに逃げられたことをきっかけに七日とすれ違う話。若干駆け足気味というか、詰め込み過ぎ感は否めなかったけど、最終巻に相応しい盛り上がりはあったし、きっちり纏めてくれたから十分満足。特にかつての仲間たちが集まり、ラティメリアたちに力を貸す展開は胸が熱くなりました。七日とラティメリアの関係性もすごく好きだったな。希望を残すラストも良かったし、いいシリーズだったと思います。次回作も楽しみに待ってます。2016/11/22
よっち
28
ウミネコのサキちゃんに逃げられ、七日とのやりとりもすれ違うラティメリア。祈祷士協会解散を目論むGHQの動きに対し、「最後の切り札」を楯に紙燭龍之介が自らの悲願を遂げようとする第四弾。六花の面影を重ねていると反発し、混戦の末に六花のマガツカミの生き残りと行動を共にするラティメリア。六花への複雑な思いを抱えるかつての仲間たちと六花のマガツカミが集結しての最後の闘いは激しくも切なさを感じさせるもので、だからこそ残されたラティメリアたちが明るい希望を見いだせた結末にはどこかホッとしました。次回作も期待しています。2016/11/19
ツバサ
18
完結かぁ。もう少し続いてほしかったです。一応纏まってはいたけど、読みたいエピソードがあったのでそこは残念でした。終わり方は予想外でしたが、面白かったです。これからのカミツキレイニー先生の作品が楽しみです。どうな話を持ってくるんだろうとワクワクしながら待ってます。2016/11/26
ナカショー
16
最終巻。駆け足気味なラストだったけどキレイに終わってたししっかり泣かされたのでとても満足です。もっとラティメリアの活躍をもっと見てみたかったのが唯一の不満点です。次回作も楽しみです。2017/08/24
しぇん
15
完結。予定より巻数短くなったのか、やや語られないエピソードがあったようですけど綺麗に完結していました。ひっそりと犠牲者が多いシリーズでしたが、何となく賑やかな未来に希望が持てる終わり方で良かったなと。次シリーズも楽しみにしています。2016/11/24