講談社現代新書<br> 日本人のための日本語文法入門

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講談社現代新書
日本人のための日本語文法入門

  • 著者名:原沢伊都夫【著】
  • 価格 ¥957(本体¥870)
  • 講談社(2016/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062881739

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内容説明

日本語に主語は重要か? 「は」と「が」はどこが違う? なぜ自動詞が多用されるのか? 受身文に秘められた日本人の世界観とは?……学校では教えられない日本語の知られざる姿をわかりやすく紹介する一冊。これだけは知っておきたい日本語の基本!

目次

はじめに
第1章 学校で教えられない「日本語文法」
第2章 「主題と解説」という構造
第3章 「自動詞」と「他動詞」の文化論
第4章 日本人の心を表す「ボイス」
第5章 動詞の表現を豊かにする「アスペクト」
第6章 過去・現在・未来の意識「テンス」
第7章 文を完結する「ムード」の役割
第8章 より高度な文へ、「複文」
あとがき
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

70
必要性があって読んだ本だが、わかりやすくて面白かった。英語を勉強する意味とは、日本語を見つめなおすことにもつながる。さらにそもそもの日本語の成り立ちが自然物に近いところから発想されたものだとわかって、興味深かった。2016/11/05

AICHAN

52
図書館本。「が」と「は」の違いについて言葉できちんと説明できる人はごくわずかだ。ほとんどの日本人は意識せずに「が」と「は」を使い分けている。その使い分けの理由については私は何冊かの本を読んで概ねは理解できたと思っていた。しかしこの本を読んで、まさに目から鱗の超理解ができた。また日本語には主語がないと考えたほうがいいという意見には大賛成。述語が文法的には最も大事という説明には唸った。他動詞と自動詞の使い分けについては、アナウンサーたちにもっと勉強してほしいと思った。2018/11/17

AICHAN

33
図書館本。再読。「日本語の基本的な構造は述語を中心にいくつかの成分からできている」。その成分とは「ガ格」「ヲ格」など、格助詞のついた成分である。しかし「ハ格」はない。これは「主題」になる。例えば「私は」という成分は主語ではなく主格とも言うべきもので、これは文の主題を表す。日本語は、「主語でなくとも格成分(格助詞のついた成分)であれば、どの成分でも平等に主題として提示することができる」。また「~は」は旧情報、「~が」は新情報を表す。これでおおよそ納得できたが、「主語でなくとも格成分であれば、どの成分→2019/04/16

Koning

24
学校文法ではなく三上文法ベースの現代日本語文法解説。新書の200ページ足らずに良く纏まった本。アスペクト、テンス、ムード、ボイスの解説や格助詞の言語学的な見方を知る(あるいは教える)良い例じゃないかと思う。個人的にはなぜかこの本がシュメール語文法の脳内整理に凄い役立っちゃったという事で二重丸。2012/11/03

サアベドラ

20
外国人向けの日本語文法のうち、ネイティブの日本人にも有用なトピックをわかりやすく解説する。ボイス、テンス、アスペクト、ムードといった印欧語学の用語を用いて日本語の文法を説明しており、学校文法とはかなりことなった印象を受ける。ギリシア・ラテン文法から続く伝統を誇る印欧語の文法と違い、日本語文法はまだ改良の余地がありそう。2013/03/12

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