ガガガ文庫<br> 我がヒーローのための絶対悪3

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ガガガ文庫
我がヒーローのための絶対悪3

  • ISBN:9784094516081

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内容説明

悪が身を賭して救おうとした正義のゆくえ。

 沖名武尊が二代目ヘルヴェノム卿となり、半年が経過していた。

 家族同然の水町佐和子を手にかけ、悪に堕ち続けた事件。月杜MATビルで繰り広げたガイムーンとの激しき闘争。そして旧リヴァイアサンの元幹部である第一種の怪人ビートリガたちとの殺し合い。

 それらの苛烈な闘争を経てもなお、争いは終わることなく、さらに激しさを増していく。それらを殲滅し取り込んでいく二代目ヘルヴェノム卿は、名実ともに怪人(オルタ)たちを束ねる絶対悪(アルケマルス)となっていた。

 すべてはガイムーンを倒すため。幼なじみである天羽ミアをガイムーンの呪縛から解き放つため、武尊は果てなき闘争を続けている。

 一方で、正義の化身として覚醒を続けるミアは本来自身が持ち合わせているヒーローとしての感覚と「正義を行使する」というマインドセットのズレの影響で頭痛に悩まされていた。

 そんな止まらない進化を不安に感じているミアの前に、フクロウを模った仮面した怪人が現れ事態を急変させる――。

 絶対悪になった少年は果たして最愛の少女を救うことができるのか。そして悪に堕ち続けた武尊の運命は――。青春ヒーローピカレスクロマン、最終巻!!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

θ(シータ)

56
「我はアルケマルス……我は忘れぬ……我は許さぬ……我の来るのを震えて待て……」正義に迷いを抱くミア、悪に堕ち続けた武尊。二人の白き正義と黒き悪の戦いがついに終幕を迎える最終巻。最初から武尊はたったひとつのことを願っていた。ミアを守るために、ミアを解放するために、ミアを救うために。まさにミアのためだけを想ってきた。それを揺らがず最後まで貫き通す姿にはとても心が打たれました。この結末は彼らがもたらした結果だとしてもあの彼ならきっとこう言うのでしょう。"我が闘争に一片の悔いなし"と…。星4つ【⭐️⭐️⭐️⭐️】2016/12/28

まりも

33
幼馴染を正義の呪縛から解放する為に戦うダークヒーロー物語の最終巻。絶対悪として君臨する武尊が、ミアをガイムーンから解放する為の最後の戦いに挑む話。あぁ、なんとまぁ凄まじい物語なんやろう。幼馴染を救う為だけに絶対悪の道を歩み、一度はその力を失いながらもただひたすらミアの為だけに突き進む武尊の姿は本当に素晴らしく、その結末は何よりも強烈に心に残りました。こんなの涙無しでは読めませんわ。自分の望む結末では無かったけど、この作品に相応しい終わり方だったと思います。心を揺さぶる熱量に溢れた物語でした。2016/04/20

よっち

25
二代目ヘルヴェノム卿となり半年が経過し、名実ともに怪人たちを束ねる絶対悪となっていた武尊。幼馴染のミアをガイムーンの呪縛から解き放つために戦い続けたその結末を描く第三弾。目的のために手を汚し続けた武尊と、思いと「正義を行使する」マインドセットとのズレに悩むミア。一度はヘルヴェノム卿としての機能を完全に失った武尊が、ミアとしての自我を失いつつあったガイムーンを止めるために再び立ち向かうその姿は、容易には決められない正義とは何か、そしてそれぞれの良き闘争という難しい状況の中で、とても心に響くものがありました。2016/04/19

ナカショー

14
正義に囚われた幼馴染を救うために自らが悪になり幼馴染を救うダークヒーロー物語最終巻。最初から最後まで主人公が信念を貫いたのがすごく良かった。ラストもこれ以上ないくらいの綺麗な終わり方で非常に満足です。次回作も楽しみです。2016/11/16

ツバサ

10
最後まで自分の信念を貫いた武尊がカッコよかった。操り人形みたいに縛られてたミアを見事に救って綺麗に完結。これ以上無い終わり方で続いてほしいとすら思わなかった。次回作楽しみにしてます。2016/05/05

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