講談社学術文庫<br> 禅学入門

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講談社学術文庫
禅学入門

  • 著者名:鈴木大拙【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 講談社(2016/01発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061596689

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内容説明

本書は、禅学の泰斗として名高い著者が外国人向けに英文で執筆した書を、日本人のために自ら邦訳したものである。禅は虚無主義か、単なる神秘主義か、無宗教か等々、不案内な者が抱きやすい禅への誤解を解き、禅の真実の姿を指し示している。併せて、禅の真理へ導くために用いられる公案や、禅堂における修行者の実際にも言及した、禅初学者必読の書。

目次


緒 論
禅とは何か
禅は虚無主義か
非論理的なる禅
大肯定の禅
実際的の禅
悟り──新見地の獲得──
公 案
禅堂と僧侶の生活

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chantal(シャンタール)

80
「禅問答」とは良く言ったもので、結局禅とはなんぞや?を完全に理解する事は出来なかった・・禅は理論的に語らんとすることを嫌う。断定も拒絶もしない。なぜならそれは精神を殺すから。理論に拘束されず、自由な思想で、ありのままの自分(しかしそれは決して道徳的本能及び宗教的意識を欠いているものではない)である事を肯定する。現代においても多くの人が禅を好むのが何となくわかる気がする。禅は瞑想ではない。何にも拘らず全ての不自然の妨害から離脱する事である。でも禅道場での修行は厳しそう😅2019/08/11

ビイーン

28
入門書とはいえ、私にはとても難解で理解できなかった。ものごとにとらわれ過ぎて、ありのままを受け入れることが出来ないのか。禅を深く知りたい。しばらく後に再読しよう。2019/08/17

Kent Kaseda

15
この本を読んで、禅について何か知ったということは、すなわち禅について何も知らないということだ。2018/01/05

roughfractus02

5
「不立文字」である禅を「学」として伝える場合、書く側は文字の外を示し、読む側はその指示を行間にも潜む意味の罠をかい潜るために、まず実践から始め、さらに実践から自己を切り離すまで持続させる。必要なのは共感でなく孤絶である。禅は個人的経験という入口を用意する。そして論理や説明を求める自己を「ディレンマ」に陥れ、「電光」と喩えられる経験が訪れるように知の足場を崩し、「足場ならざる足場」を獲得するまで続ける。この獲得を禅は「悟り」と呼ぶ。この過程は只管打座によって行われる。よって、本書は打ち捨てられねばならない。2021/02/23

てぬてぬ

4
努力の跡が現るるや否や、人は直ちに自由の存在を失う。 禅を実践しようと意識しなくなったとき、つまり前頭葉(意志)や側頭葉(言葉)、辺縁系(感情)ではなく、大脳基底核で実践できて初めて禅が実践できる2019/07/03

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