角川ビーンズ文庫<br> 箱入り王女の災難 時間と秘密と天使のワルツ

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角川ビーンズ文庫
箱入り王女の災難 時間と秘密と天使のワルツ

  • ISBN:9784041029510

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内容説明

ひょんなことから、召し使いグレーテルの身体に乗り移ってしまった王女フレデリカ。そんな中、王女のお披露目会が開催されることに! さらに陸軍大臣ミュラー公爵がグレーテルに疑惑を抱き、探りを入れてきて?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

78
今回もふわふわきらきらと愛らしい綿菓子のような表紙。だけど、フレデリカが中に抱えているものは重かった。妖精と讃えられ、宝石と褒めそやされ、けれど眠りは暗い部屋の中で独りぼっち。眠れない事さえ誰も知らないままで。だからこそ彼女はまっすぐだし、全身全霊の自分をぶつける事で他人の信頼を勝ち得ることが出来たんだと思います。そして母の愛があり、父の信頼があり、友達の存在が出来た。天真爛漫な狂犬ユリウスの本当の意味での信頼を勝ち得られるのはいったいいつのことかな。この流れで行くと二十三時間目あたりのような気がします。2016/12/10

合縁奇縁

76
王女フレデリカがイザークの協力ので、1日1時間だけ元の身体に戻れる方法を見つけて喜んだのも束の間、王位継承のお披露目会が開催されることに。さらに陸軍大臣ミュラー公爵がグレーテルに疑惑を抱き、探りを入れてきて?「箱入り王女の災難」シリーズ第2弾。未だ女王としての自覚も、自分の方向性も見えないヒロインですが、彼女なりに頑張っております。フレデリカとイザークの事情を知る公爵家のユリウスは、女王にするために手段を選ばない冷徹な男ですが、1巻では知的で強い味方のように感じたのに、この巻ではすっかり狂犬扱い。2017/09/12

翔(かける)

37
第2巻。前巻はラストにモヤっとしたけど、今回は楽しく読了。フレデリカが王女として成長していく姿を読みたかったので満足です。生真面目なミュラー公爵に何か隠していると疑われ、フレデリカの秘密がばれないように奮闘するお話。二面性のあるユリウスも、芯がしっかりしているので、読んでいて気持ちがいいです。イザークが安易に恋愛に走らないところも好き。添い寝は…ちょっと無理やりだったかな(苦笑)。王女ゆえにどんくさかったフレデリカが、グレーテルやミュラー公爵に一泡吹かせる展開で良かった。モヤモヤも浄化されていきました。2018/04/12

ななりー

29
シリーズ第2弾。今回の表紙は本物の体のフレデリカ。お話の中でも何度も可愛さについて言及されていますが、本当に可愛らしいですね。この体に完全に戻れる日は来るのか?黒猫グレーテルは相変わらず逃げ回っています。グレーテルがイザークを避ける理由も明かされました。フレデリカの状況はとても大変なものですが、そんな辛い中でも人を思いやる気持ちは人一倍強いんだなあというのが伝わってきます。そういう姿を見てイザークも温かい気持ちになっているんだろうなあ。この2人が交し合っている儀式の糖度が高すぎて…キュンキュンしました。2016/02/08

ばなな豆乳

27
次の攻略(?)対象がユリウスじゃなかったということにまず驚き。まあ確かに身近にいながら、ユリウスとは心の乖離点が大きそうですぐには無理ですね、これは。近そうで遠い存在。今回も箱入り王女が一歩ずつ王への道を歩いているようで(そして恋への道も!)、これからの成長に期待が持てます。そしてグレーテル・・・予想していたことですが、切ないです。この作品はビーンズ文庫さんで久しぶりの長期シリーズになりそうで楽しみ。 2015/10/05

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