ガガガ文庫<br> 隣人は真夜中にピアノを弾く2

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ガガガ文庫
隣人は真夜中にピアノを弾く2

  • ISBN:9784094514698

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内容説明

雪と氷の街で奏でられる悪魔の鎮魂歌。

ツンドラの雪原と原生林に覆われた銀世界。20年前に逃亡した悪魔ヴィクトル・ドュヴィヴィエが発見されたとの報を受け、バドとリッチは防寒着を身にまといこの地へやって来た。彼らの上司であるレイ・Cと共に働いていた過去を持つドュヴィヴィエは、大悪魔にも引けをとらない桁外れの戦闘力を持つ大物だ。しかし、彼らが捜し当てたデュヴィヴィエは、悪魔としての能力を完全に失っていた。彼の身に一体何が起こったのか? ともあれ、確保に成功したバドとリッチだったが、そのデュヴィヴィエを奪還しようとする者が現れる。それは街の自警団のトップに立つ男だった……。雪と氷に閉ざされた街と、街を支配する自警団たち。ひとりの悪魔を巡って巻き起こる自警団同士の覇権争い。銀世界を舞台に起こる惨劇に男たちの叫びがこだまする。
“元人間の悪魔”と“悪魔”の監査官コンビが、悪魔の法を逸脱した者を裁く! サスペンス・ハードボイルド第2弾!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あなほりふくろう

21
タイロンの魂の安らかならんことを。古き佳きアメリカのサスペンス・アクションを観てる気分で流れるように進むストーリーを読み進め、そしてクライマックスから読後にしん、と押し寄せる余韻にじっくり浸って。バドとリッチはワキというか露払いというか(苦笑)そしてタイロンが、デュヴィヴィエが奏でるそれは確かに鎮魂歌であった。いい話だった。2014/02/19

まりも

10
前回以上におっさん臭さ満載な2巻。相変わらずライトノベルとは思えないくらい渋い作品だな。悪魔の持つ異能を使ったラノベっぽさを持たせつつハードボイルドな雰囲気が非常にマッチしている。タイロンの男気とその最期男気によるかっこよさと報われなさがいい味出していたと思う。表紙のレイは女性成分がすくないゆえのせめてものサービスなのかもしれん笑2014/02/27

のれん

9
後悔を続ける男が求める答え。 はたまた不器用な男たちしか出てこない。というか悪魔も人間もプライドと言う名の自分ルールで自分を苦しめてるヤツらしかいない。 後悔する余り周囲と軋轢を生んでいるとある人物は、すごく情けないんだけど、そのリアリティがすごく愛せるのだと思う。 影も形も残さないからこそ生まれる哀愁が洗練されていたように感じる。ハードボイルドらしいベタベタ展開なのも逆に良い。 さて続刊がないようなんだけど、またこんな狂ったラノベ出てきて欲しいな。2020/07/04

いっしー

8
ラノベだから表紙に女子を出しとけばいいんだろう? とばかりに本編にオッサンしか出てこないハードボイルドラノベ。いや、ていうかその人女子じゃないから! どちらかと言うと不二子ちゃんクラスだから!! 失敗が許されない悪魔として生きることの息苦しさ、煤けた人生観などがかなり上手く表現されており、1巻で微妙に感じた点を着実に克服していて非常に好印象な内容でした。雪に埋もれた街を舞台に炎を操る能力者が暴れまわるというコントラストもまたグッド。有り体に言えば、すごく面白かった、という奴です。2014/03/12

サキイカスルメ

7
2巻でヒロインが増えることはよくありますが、まさかのおじさま祭になるとはww面白かったです!今回は悪魔のパドとリッチが、組織から逃げ出した悪魔を追うお話でした。表紙の美女は、ほぼ出ないのでご注意を(笑) なんといってもタイロンがカッコよすぎましたね。男気半端ない。完全にタイロンの味方状態だったので終盤は、辛すぎる展開だったなぁ。最後に怒りをぶつけるように戦ったデュヴィヴィエもよかったです。やっと彼の素が少しだけ見れたように思えました。今回は、悪魔よりも人間の方が残酷だった印象。続きが楽しみです。2014/02/23

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