ガガガ文庫<br> 人形遣い

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ガガガ文庫
人形遣い

  • ISBN:9784094514292

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内容説明

世界はわたしを中心に回っているのです。

わたしの名前は坂上神楽。
凄くかわいくて頭が良く、芸達者で器用で立ち振る舞いも完璧。ダイヤモンドもはだしで逃げ出すとまで謳われる、まぁごく普通の世界的天才美少女である。
わたしのような、存在が主人公級の美少女というのは、やはりトラブルに巻き込まれるのが常なのである。そうした面倒に巻き込まれる自身の体質にだけは少し嘆きたくもなるものだ。
嘆いて、溜息を吐き、それからわたしは顔を上げ、ああ、溜息を吐く仕草すらも可愛らしい。そんなことを思いながら、胸に抱いた兎の人形を抱きなおし、二人の人物に視線を向ける。
壁際に追い詰められた、黒髪の少女と、狼面の男が一人。考えるまでもなく目の前の人狼が少女を襲っている場面なのだろう。
わたしはこのような人ならざる化け物を人知れず退治していく仕事をしている。そう、この『人形』を遣って――。

第7回小学館ライトノベル大賞、ガガガ賞受賞作。
イラストを担当するのは、ライトノベルの挿絵や原画などで活躍中のマニャ子

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

14
人形遣いの少女と吸血鬼の少女の百合。神楽ちゃん可愛い。美少女でうさぎのぬいぐるみ連れててツンデレとかなんたる可愛さ。しかもそのうさぎのぬいぐるみで戦うとか素敵です超可愛い。とりあえず、最後の絡みが本当に可愛かったです。美少女二人のいちゃいちゃ美味しいよ美味しいよ。ご馳走様でした。2013/12/09

水無月冬弥

13
賽目和七先生(@saimewashiti)の #ラノベ。これはいい百合ものですな。内容自体はツンデレが多すぎて、物語がこじれまくっているけど(笑)2013/07/24

サキイカスルメ

11
これはいい百合!最強の人形操りの称号人形遣いを持つ神楽と、包容力抜群な吸血鬼鈴音の物語。百合ものは初めて読みましたが、このお話には大変トキメキました。神楽と鈴音の無自覚バカップルが大好き。視点がメインは神楽なんですが、時々鈴音視点になってあなたはどんだけ神楽にメロメロなのか、と。あとはおじさんのツンデレが凄まじかった(笑)神楽とは似た者同士だったんですね。このお話は1冊で綺麗に終わったので、次回作期待しております。2013/07/27

クワガタ

11
筆力に非常に優れ、物語の構成もカタルシスを感じる。さらに、キャラクターも魅力的で、テーマ性もあり、訴えかけるものがある。デビュー作とは思えない完成度となっております。そして、特筆すべき点として「百合」。鈴音と神楽が惹かれあい、相手を求めるが故の葛藤が繊細に描かれています。非常に好みでした。ラノベにおいて、「百合」というジャンルはまだ未発達で、作者さんにとって、これを続けることは荊の道でしょう。しかし、素晴らしい才能をお持ちなので、是非、「百合」を貫き、これからの百合ラノベを牽引する存在となって欲しいです。2013/07/25

ymartak

10
討魔の家の血を引く人形遣いの少女が、ひょんなきっかけで出会った女吸血鬼と関わりを持つ事になって…という物語。登場人物達の心の動きがリーズナブルで、全体の構成もきちんとしていて気持ち良く読める作品。まだまだ物語世界を拡げられるような余地もあると思うが果たして…。2014/01/04

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