ガガガ文庫<br> 森の魔獣に花束を

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ガガガ文庫
森の魔獣に花束を

  • ISBN:9784094513349

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内容説明

ひとりぼっちの魔獣の少女に恋をした。

とある村の近くに、人を喰う魔物が棲むという禁断の森があった。家の跡継ぎになるための試練として稀少な青い薔薇を探す旅に出た少年クレヲは、同行者の裏切りに遭い、その森にひとり取り残される。そこでクレヲが出会ったのは半獣半人の魔獣の少女。なんとか魔獣の少女の気を惹いて、食べられることを免れたクレヲだったが、その代わりに彼女のペットにされてしまった……。そして、始まる奇妙な共同生活。純真な心を持つクレヲと一緒に暮らすうち、ずっとひとりぼっちだった魔獣の少女の心にやがて変化が現れる。だが、二人の日々はそう長くは続かなかった……。
 人間と魔獣の恋を描いた心温まる異色のファンタジー小説。

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりも

63
再読。絵を描くことだけを生きがいに孤独な日々を過ごす少年クレヲが禁断の森で半人半植物の魔獣の少女と出会う事で始まる心温まるファンタジー作品。最初はお互いにギスギスとしたぎこちない態度でしか交流することが出来なかった二人の心の距離が徐々に近づいていく姿は何度読んでもほっこりしますね。童話風の世界観に血なまぐさい話も入っている所もこの作品の魅力。クレヲ、ロクサーヌの二人だけに焦点を当てているので、色々掘り下げ不足な所もあるけどその分彼らの魅力が最大限に出ているから問題は無いでしょう。ロークサーヌ可愛い。2015/04/05

お味噌

49
この物語は少年が魔獣に恋をするお話ですが!^^魔獣が少年と関わることによって他者を愛し自己犠牲さえいとわなくなり人間らしさの成長、魔獣から恋する少女へと変わっていく、そんなロマンにあふれる作品だったと僕は思います。>< たしかにラストはご都合主義でした、それを悪く言う人もいます。でも僕はクレヲとロゼリーヌが幸せになってくれたこの本が好きです!そんなふうに思える小説に出会えて良かったと思っています。2013/02/25

はつばあば

44
アウトサイダー3巻目を読んでいたのですがハラハラドキドキが止まらないものでこの可愛い表紙の本に移動。こちらもそれなりにハードでしたが(^^;・・ハード差が違う。名家に生まれたクレヲは父親に疎まれ孤独な日々を暮らしていた。父の言いつけにより魔物の棲む森へと入り、半人半植物の魔獣の少女と出逢う。なんとか殺されずに済んで二人で暮らしていく過程で、彼女に亡き母親の名と似た名前をつけ・・。魔物も確かに怖いけどやはり一番怖いのは「人」と言う怪物かも。傍若無人で反省など100年も経たないうちに忘れてしまう。読み応え有り2023/02/12

ナカショー

32
素晴らしい。絵を描くことだけが取り柄の、身体が弱い貴族の少年クレヲが、森に迷い込んで、魔獣の少女ロザリーヌと出会う所から始まる、ボーイミーツガールファンタジー。1つ1つの展開が暖かで、何よりロザリーヌが無邪気で、非常に可愛かったです。満足でした。2016/01/03

あなほりふくろう

30
森の奥から聞こえる二人の歌声...心温まる、心地よい読後感。本当に童話のような、とても素敵なボーイ・ミーツ・ガールでした。なんというか、小・中学校の図書室に置いて読ませたいレベル。これといい「とある飛空士への追憶」といい、ガガガ文庫はたまにとんでもないとびっきりのジュヴナイルを出してくるから油断がならない(笑 2012/04/27

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