内容説明
安息を取り戻したナナイスで、夫婦の契りを交わした<竜侯>フィンと<天竜>レーナ。だが、世界には恐るべき“災厄”が迫っていた……。民衆を導く者たちは、人々を逃がすために立ち上がり、竜に選ばれし者たちは、≪古に封じられた闇の眷属≫と対峙する。「きっと大丈夫よ、フィン」竜と人の絆が、いま試される――! 伝説のハイファンタジー、ここに完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
toriko
4
最後の祭司との会話がよかったな。地名が色々ですぎて混乱してしまったけど、最後はファンタジーの終わりって感じの壮大さでよかった。面白かったです2015/03/14
綾乃
3
意外とサラリと読み終わってしまった・・・。やはり竜&流竜侯大集合の場面はなかなかテンションがあがります。 最後のフィンが「ヒト」から変化してしまったエンディングもちょっと切ないけどなかなか。たのしい読書時間を過ごさせていただきました。 ちなみに、青霧さんのお話ももっと読みたかったな~。2018/09/21
jingi
3
「なろう」発という事で侮っていた面もあったが、望外に良いファンタジーとして楽しめた。2015/11/24
t-snow
3
全4巻一気読み。王道の旅立ちを家族と共にというのが新鮮で、その在り方が貫かれるのに胸が暖かくなりました。ネリスが本当に素敵。竜候を交えた国の大きな争いと地道で過酷な人の営み、両方がまとまって描かれている読み応えある物語で面白かったです2015/06/30
Ency [L-N]
3
フィン達がナナイスへ戻り復興に着手してから三年、闇の気配が薄れたのとは裏腹に、滅びを招く「災厄」の兆候が蠢いていた…、4巻最終巻でした。3巻までに描かれていたアレやコレやが結び付いて話が展開し、〆に向かって収束していったなぁ、と。この世界の後年の話となる「嘘つき姫~」を先に読んではいたが、やっぱりそれはそれであって、「フィンの旅立ち」から始まるこの物語で描かれてきた、あれこれ気になる事柄にカタが着いてくれて、万事が丸くではないけれども、それなりに収まる所に収まったなぁってカンジのフィナーレだったな、と。2015/05/10