内容説明
鈴菜の策略により俺が死んだと思い込んだ夏野は、マンションに籠もって原稿を書いているという。『大罪シリーズ』最終巻、『色欲』。その一冊が読みたくて犬として生き返った俺、春海和人は、それを読むと未練を失い、死んでしまうのか。読者を殺すその本を、夏野は――秋山忍は、書くのだろうか。編集者・柊鈴菜の企みを乗り越えて、読者と作者が辿り着く答えとは……!? 特装版は、描き下ろしの表紙に文庫未収録イラストを20点以上、キャラデザインに更伊・鍋島両先生のコメントも収録したミニ画集付き!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
12
通常版既読済みなので特装のILLUSTRATIONの感想を。鍋島テツヒロさんの即売,web,メディアミックス等の文庫本未収録のイラストと主要キャラのデザインラフのオールカラーミニ画集。やはりヒロインとして夏野さんのイラストが多いな。水着イラストはやっぱり映えるけど貧乳具合がちょっと…w立花誾千代風の夏野さんは貫禄ありすぎじゃないっすかw?ラフにきれいな夏野さんもあってなんか懐かしかったw相変わらず登場人物達の武器がおかしいわw本編は犬ハサらしい終わり方したけどまだあと2冊刊行されるみたいなので期待w2014/09/29
ユウ@八戸
7
ごちそうさまでした。最初から最後まで期待を裏切らない犬ハサぶり。第六章のページをめくるたびにびっくりさせられるとこなんかもう、最高です。これぞ犬ハサだよねっ。一巻から再読して一気読みしたけども、もう三周くらいイケそうです。映見のあれにもびっくりしたし。あの理論で声が聞けるなら、マドカにもそのうち聞こえるんでは。そんなカオスもちょっとみたい。さておき、更伊のお二方に鍋島さん、とりあえずお疲れ様でした!残りの二巻も勿論読みますけども。2014/10/16
クロル
4
はじめて、長編作品を読みきりました。読み終わって一言「やっぱ、犬ハサですね」(。-∀-) ニ和人が最後までキャラがぶれない『読書バカ』で、今巻は特にそれが出てた気がします。各キャラの紹介や「答え」にも魅入られました。ってか、なんだかもう色々言いたいことがありますが、「面白かった。」それだけです2014/10/16
メリクル
3
「一人と一匹のバカ騒ぎ」というフレーズが正にこのシリーズを表している。『面白かった』2014/10/05
藤崎
3
精魂を込めて自らを作品に刻み付ける作者と、存在を賭して己が道を進み続ける読者の物語、10巻にして本編完結。そしていい感じに盛り上げつつ最終的には「ですよねー」な結論に。さらにあの「感想」については・・・ええ、きっとあれこそが読者が作者に伝えたい全てで、だけど一言だけじゃ到底伝えきれる気がしなくて、なのに言葉を重ねるごとに取りこぼしが増えていく気がして。だからもしもあの一言で伝えきれると確信できるなら、それは最も完璧な感想なのだと思います。そんな感じで、各々が全力で突き抜けた終幕でした。残り2巻も楽しみです2014/10/02