内容説明
裏社会を牛耳る一族「デ・コスタ家」。花嫁候補としてつれてこられたロザベラは、いまやファミリーの一員として初めて任されたカジノ経営に奮闘する日々。そんな時、市長選有力候補の息子が誘拐され、その犯人としてダリオが指名手配されてしまう! 行方をくらましたダリオを追うロザベラだったが、ノアから「俺が同じ立場でも捜しに行くのか」と問いかけられて…。大人気ダーク・ラブファンタジー第3弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダージリン
32
デ・コスタ家を家族ととらえるロザベラとダリオの立ち位置が近くなって、嫉妬するノア・・・最後に明かされた血縁に私の理解は追いつかないけれど(笑)。次を待つ。エミリオのダリオの危機にみせた動揺は情を感じさせて、お兄ちゃんなんだなぁと思いました。エミリオもだんだんロザベラの資質を認めてるみたいだし、今後の展開に目が離せません~。2013/02/04
紅羽
14
最初に一巻を読んだ時と比べると随分ロージーは行動的になり、コミュニケーションが取れるヒロインに成長してきました。家族への愛…まだロージーは広い意味での愛しか分からないようですが、この先その広い範囲の愛が誰にどう狭められていくのかも楽しみです。個人的にはノアに頑張って欲しいかな。ちょっと今回ダリオもいいかもと思ってしまいましたけど(笑)2013/02/15
したらな
13
カジノ戦で、ほとんどゲームの経験なさそうなのに、手札の確率とか心理戦術とか駆使しちゃうロージーまじですごいと思った。普段は純真だけれど、時折みせるダークさが堪りません。今回はエミリオの人間ぽいところがみれてよかった。ある意味、ダリオの明るさがデ・コスタの家族の絆になっていそう。さて、ノアはどうするか……?個人的にはちょっと病んだ彼も好きだ(笑)。2013/10/20
蝶よ花You
13
根本はかなり重い話のはずなのに、読了感がこんなにも良い作品も珍しい気がします。最初は、押し絵の可愛さとそれを裏切るような設定を見て買い始めましたが、文章が巧みなので主人公の成長とお飾りではない緻密な事件設定、そして、主人公達の心の描写に引き込まれます。この本もあと2巻で終わりとの事。3巻は大きな人間模様の変化とラストスパートへの皮切りが見られます。ネット注文の4巻が届く前には読まなきゃ、と思って開き始めてみれば、気がつけばあっという間に読み終わっていました。たぶん4巻も速攻で読んでしまう事でしょう(笑2013/04/28
呉藍
12
形は違えどエミリオやダリオとは信頼関係を築きつつあるロージーに対し、話が進むごとに孤独になっていく感じのノアが切な過ぎる……! 秘密を抱える身とはいえ、たった一人の愛する女の子にも偽りを見せなければいけないのはしんどいなぁと。キスをねだる場面なんか本当にじれったくて、同時に幸せそうで。なんだか床に転げまわりたくなる気分(笑) 素直に「会いてえー」のダリオもきゅんと来ますが!2013/04/14