ブルーバックス<br> はじめてのゲーム理論 2つのキーワードで本質がわかる

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ブルーバックス
はじめてのゲーム理論 2つのキーワードで本質がわかる

  • 著者名:川越敏司【著】
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • 講談社(2014/04発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062577823

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内容説明

経済学の分析道具として発展したゲーム理論は生きるための多くの知恵も与えてくれる。「利己的な人」を想定したナッシュ均衡と、「全員の利益」を最大化するパレート効率性が一致しないジレンマ。その解決のために考えられるさまざまなメカニズム・デザインと、理想のルール設計は不可能であるとする不可能性定理──人間社会の限界をも示唆するゲーム理論を学んで、したたかに生きよう。(ブルーバックス・2012年8月刊)

目次

第1章 ナッシュ均衡とパレート効率性
第2章 混合戦略とナッシュ均衡
第3章 協調問題
第4章 知識と情報の問題
第5章 メカニズム・デザイン論
第6章 不可能性定理
第7章 量子ゲーム

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そふぃあ

17
書いてあることが頭に入らず全部すり抜けていったけど、ノンゼロサムゲームって響きかっこいいよね。 「個人の自由の尊重」と「全員一致の原則」を満たすルールは存在しないとか、民主的な政治を築くうえで最低限度の要請を満たす投票制度をデザインすると必ず独裁制になってしまうとか、情報の非対称性を転売に絡めた話(バイヤーが商品状態を知らないために商品価値に対し割高な料金を払ってしまうことを「勝者の呪い」と呼ぶ)など、面白い話もあった。タクシーの公平な割り勘方法は機会があったら使ってみたい。2020/03/11

Kent Kaseda

14
ゲーム理論の入門書として最適なレベルの内容だと思う。ただし、最後の量子ゲームについては、他書で量子もつれ等の量子力学的な考え方に通じていないと理解しづらい。量子ゲームや量子コンピュータの仕組みは、感覚的に理解するよりも、むしろ行列やベクトルといった数学的な操作によって「そうなるものである」と、自分を理論的に納得させた方がむしろしっくりくることに気付いた。2018/02/22

すくすく

10
ゲーム理論?よくわかんないと思って手に取ったがひと通り読んであーなるほどねとなる本。囚人のジレンマとか知ってることもあったけど、本で全体感が掴めたので良かった。相手の出方を考えたりしながら全体構造を把握してイエスと言わせる技術、と捉えた。もっと前からこれを意識してやればまた違ってたかもなぁと思う2023/05/21

手押し戦車

9
ゲームでも相手がこうくるなら自分はこうすると言った駆け引きを極限まで突き詰めると相手の選ぶ戦略予想しお互いに予想通りの戦略を選ぶ事がお互いにとって最善になる。駆け引きを繰り返すと互いの出方が分かり正確に予想出来る様になり最善の状態になる。車の運転で交差点で事故を起こさない様に止まったするのも日常のゲーム理論。一言では相手の戦略を推定し自分の意思決定を合理化する。囚人のジレンマ!ビジネスも生活環境も経済学ではなく心理学の分野が大きく影響され心理を合理的に判断出来ないと結果が大きく異なって来る。2014/11/08

Pustota

8
囚人のジレンマくらいしかしらなかったゲーム理論について、初めて入門書を読む。各々が自分の利益だけを考えるとうまくいかない、そこからメカニズム・デザインという考え方を知ることができたのが一番の収穫。内容は、初めてとはいえもう少し掘り下げてくれてもよかったよ?というくらい易しい。基本的なアイディアがすんなり分かったので、良書なのだと思う。量子論が出てきたのは意外だった。あと印象的だったのは、ギャンブルの必勝法はイカサマしかない、という格言。2020/04/10

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